ミナトHDが急反発、メモリー需要減も4~6月期過去最高益を好感
ミナトホールディングス<6862>が急反発した。14日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比18.7%減の49億1800万円となった一方で、最終利益は同6.1倍の9億1100万円となり、過去最高益となった。半導体メモリー需要の低迷が響くなかにあって、収益性の向上を好感した買いが株価を押し上げたようだ。
デジタルデバイス事業は減収減益となったが、利益率の高い自社ブランドのメモリーモジュール製品の販売が下支えした。デジタルエンジニアリング事業では、ROM書き込みサービスでの売り上げ増加に伴って稼働率が上昇。両事業の営業利益率が向上した。ICTプロダクツ事業は営業黒字に転じた。
更に、連結子会社のクレイトソリューションズの売却に伴う特別利益12億7900万円を計上。取引先で携帯端末事業のFCNT(神奈川県大和市)が民事再生手続き開始の申し立てを行ったことに伴って発生した特別損失2億5900万円を補った。