横浜冷凍---3Q単体では営業増益に転じる
横浜冷凍<2874>は14日、2023年9月期第3四半期(22年10月~23年6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比17.1増の989.94億円、営業利益が同19.6減の28.83億円、経常利益が同22.2%減の34.19億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同21.4%減の23.24億円となった。営業利益は第3四半期累計では減益も3Q単体では前年同期比増益となった。
冷凍倉庫事業の売上高は前年同期比5.6%増の234.95億円、セグメント利益(営業利益)は同1.8%減の50.09億円となった。畜産品が高い在庫水準で推移し、保管料収入が前年を大きく上回り増収となった。一方、電気料金の高騰、および今年3月に新設した「ちばリサーチパーク物流センター」の立ち上げ時の一時経費増加により若干の減益となった。
食品販売事業の売上高は同21.2%増の754.56億円、セグメント利益(営業利益)は同10.4%減の9.84億円となった。水産品は、ホタテが高値相場から取扱量が減少したが、主要品目であるサーモン、サバ、イカ等の他、気仙沼でのビンチョウマグロ豊漁による取扱いが増加し、水産品全体では増収増益と大きく伸長した。畜産品は、ポークが量販店への販路拡大、外食向けの需要回復により増収増益となったが、チキンは需給バランスが崩れ増収ながら減益となり、畜産品全体では増収減益となった。農産品はイモ類、キャベツの取扱い増加が不作の玉ねぎをカバーし、増収増益となった。
2023年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比7.6%増の1,240.00億円、営業利益が同17.6%増の50.00億円、経常利益が同4.0%増の52.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.5%増の34.00億円とする計画を据え置いている。
《YI》