ギックス---23年6月期は2ケタ増収・大幅な増益、DIサービスの提供が順調に進展
ギックス<9219>は14日、2023年6月期決算を発表した。売上高が前期比59.5%増の16.86億円、営業利益が同252.5%増の3.49億円、経常利益が同271.2%増の3.49億円、当期純利益が同237.0%増の2.45億円となった。
当年度においても「データインフォームド」の思想に共感する多くのクライアント企業から価値提供の機会を得た。特に、従前より取引のある大手クライアント企業において、既取引部門・取り組み中の領域におけるDIサービスの利用継続・拡大(縦展開)及び、同社内の未取引部門・新規領域へのDIサービスの提供(横展開)が順調に進展した。それにより、各社におけるデータインフォームドの思想の浸透が進み、多くの案件を受注するに至った。また、並行して推進している導入事例の他社への展開(新規顧客開拓)も相まって、前年を上回る売上成長を達成した。売上成長の実現にあたっては、1.縦横展開を加速するための、人材育成及びアセット活用の継続的な強化活動、2.協業を核としたデータインフォームド思想の啓発活動及び営業体制・デリバリー体制の強化、3.DIプロダクトサービス「マイグル」の拡販及び機能強化、の3つの領域に注力しました。1.に関しては、前期に引き続き、プロジェクト推進で培った同社独自のノウハウをマニュアル、ツール、プログラム等の形式でアセット化し、再利用性を高めている。また、当該ノウハウを基にした人材育成に関しても、日々ブラッシュアップを重ね、効率性を高めている。加えて、2023年3月にBeyondgeとの業務提携を開始し、データサイエンティスト及びエンジニアの採用活動の円滑化及び強化に向けた取り組みも推進している。2.に関しては、前期に発表したBIPROGY、電通コンサルティング、ベーシックとの協業を中心に、人材の育成や交流、顧客紹介、プロジェクト推進体制の共同構築等を引き続き推進している。3.のDIプロダクトサービス「マイグル」は順調に拡大しているが、多くの引き合いを得る中で見えてきた様々なニーズに対応するべく、スマートフォンアプリ「LINE」から参加できる「LINEミニアプリ版」や、各ユーザーに合ったコースを提案しスケジュールを作成する「AIプランナー」をリリースする等、機能強化のための継続投資を実施してきた。また、複数のキャンペーンを高頻度に実施したいというクライアント企業のニーズに応えた「サブスクリプションプラン」の提供も開始した。
2024年6月期の連結業績予想については、売上高20.67億円、営業利益3.75億円、経常利益3.74億円、親会社株主に帰属する当期純利益2.64億円を予想している。同社は、2024年6月期より連結決算に移行する予定のため、連結での業績予想に変更している。
《SI》