株価指数先物【引け後】 ナイトセッションで軟化する可能性も

市況
2023年8月15日 18時09分

大阪9月限

日経225先物 32250 +160 (+0.49%)

TOPIX先物 2289.0 +5.5 (+0.24%)

日経225先物(9月限)は前日比160円高の3万2250円で取引を終了。寄り付きは3万2340円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万2295円)を上回り、ナイトセッションの高値(3万2300円)を超えて始まった。現物の寄り付き前に3万2390円まで上げ幅を広げる場面も見られたが、買い一巡後は利食い優勢の流れとなり、前場中盤にかけて3万2200円まで上げ幅を縮めた。ただし、ボリンジャーバンドの-1σを上回っての推移を継続するなか、前場終盤にかけては寄り付き水準まで買い戻され、ランチタイムでは3万2280円~3万2350円辺りでのレンジ推移となった。後場は3万2360円を付ける場面も見られたが、終盤にかけて持ち高調整の売りが優勢だった。

日経225先物は、米半導体株主導の上昇の流れを引き継ぐなか、指数インパクトの大きいファーストリテイリング<9983> [東証P]、東京エレクトロン<8035> [東証P]、アドバンテスト<6857> [東証P]が日経平均株価をけん引する格好となった。ただし、想定内ではあるが、東エレク、アドテストは寄り付きを高値に上げ幅を縮めており、自律反発の域は脱せなかった。

NT倍率は先物中心限月で14.08倍に上昇した。14.12倍辺りに位置する200日移動平均線を捉える場面もあったが、同線を上放れることはできなかった。日経平均型優位の流れではあったが、ハイテク株が上げ幅を縮める一方で、インバウンド関連銘柄の一角が買われるなど、NTショートの巻き戻しに向かわせるには、ハイテク株のインパクトが限られていた。

なお、グローベックスのNYダウ、S&P500、ナスダック100先物は、いずれもマイナス圏で推移している。ドイツや英国なども下落して始まっており、米半導体株の上昇が息切れとなるようだと、日経225先物はナイトセッションで再び軟化する可能性が警戒されてきそうだ。

日中取引ではボリンジャーバンドの-1σ(3万2120円)水準を上回っていたが、これを下回ってくるようだと、-2σと75日線が位置する3万1800円前後をターゲットとしたショートの動きが強まる展開に向かいやすいだろう。また、為替市場では円相場が1ドル=145円80銭台に乗せる場面も見られているが、ドル建て日経平均株価は5月末以来の水準まで低下しており、海外投資家による持ち高調整の売りを警戒したショートの動きが意識されやすい。

手口面では、日経225先物はバークレイズ証券が1599枚、野村証券が963枚、JPモルガン証券が742枚、ドイツ証券が578枚、ゴールドマン証券が353枚の買い越しに対して、ABNクリアリン証券が2412枚、ビーオブエー証券が775枚、ソシエテジェネラル証券が628枚、UBS証券が224枚の売り越しだった。

TOPIX先物は、シティグループ証券が1257枚、ビーオブエー証券が1117枚、ABNクリアリン証券が983枚、バークレイズ証券が530枚、ソシエテジェネラル証券が353枚の買い越しに対して、ゴールドマン証券が2750枚、JPモルガン証券が1457枚、UBS証券が724枚、BNPパリバ証券が311枚の売り越しだった。

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