NY株式:米国株式市場は反落、金利高や銀行格下げを警戒
ダウ平均は361.24ドル安の34,946.39ドル、ナスダックは157.28ポイント安の13,631.05で取引を終了した。
中国経済指標が軒並み予想を下回ったため、世界経済の減速懸念を背景とした売りが先行。一方、国内の7月小売売上高が予想を上回り金利先高観が再燃したほか、格付け会社フィッチが一部銀行の格下げの可能性を警告したことも売り材料となった。長期金利の上昇を嫌いハイテクも売られ、株式相場は終日軟調に推移、終盤にかけて下げ幅を拡大した。セクター別では銀行や自動車・自動車部品が大幅に下落。
住宅建設会社のDRホートン(DHI)、レナー(LEN)、NVR(NVR)は著名投資家のバフェット氏が運営するバークシャー・ハサウェイによる株式取得が当局への報告で明らかになり、それぞれ上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)はアナリストの投資判断引き上げで買いが続いた。メディアのパラマウント・グルーバル(PARA)は現在ストライキを続けている脚本家に対し、新たな交渉に入ったとの報道を受け合意期待から買われた。
一方、銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)やJPモルガン・チェース(JPM)、シティ・グループ(C)は格下げを警戒し、軒並み下落。クレジットカード会社のディスカバー・ファイナンシャル・サービシズ(DFS)はホックチャイルド氏が突然の最高経営責任者(CEO)および取締役退任を発表し大幅安となった。
取引終了後、地中海料理のファーストレストランを運営するCAVA(CAVA)は上場後初の四半期決算を発表。内容が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》