株価指数先物【引け後】 75日線水準での底固めを確認したい

市況
2023年8月16日 18時04分

大阪9月限

日経225先物 31730 -520 (-1.61%)

TOPIX先物 2257.0 -32.0 (-1.39%)

日経225先物(9月限)は前日比520円安の3万1730円で取引を終了。寄り付きは3万1920円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万1940円)にサヤ寄せする形で売りが先行した。その後は3万1990円まで下げ渋る動きも見られたが、節目の3万2000円を回復することはできず、前場中盤にかけて3万1750円まで下げ幅を広げた。

75日移動平均線(3万1840円)を割り込み、ボリンジャーバンドの-2σ水準まで売られたほか、7月12日に付けた直近安値の3万1760円とのボトム形成への期待もあり、前場終盤にかけては3万1850円~3万1900円辺りで保ち合いを継続。ランチタイムでは3万1950円まで下げ渋る場面も見られたが、後場に入ると再びショート優勢の需給状況となった。終盤に下げ幅を広げるなか、現物の取引終了後には3万1700円まで売られた。

日経225先物は、前場中盤にかけての下落によって、支持線として意識されていた75日線を割り込んだ。格付け会社フィッチ・レーティングスが米大手銀行を格下げする可能性のほか、中国の景気不透明感が強まるなか、上海総合や香港ハンセン指数の弱い値動きなどが重荷となり、リバウンド機運は高まりづらい状況であった。

75日線を下回ったとはいえ、しばらくは同線を挟んでの攻防が意識されやすいだろう。ただし、ボリンジャーバンドの-2σは下向きで推移しており、ナイトセッションの段階では3万1660円辺りまで下がってきている。バンドに沿った調整をみせてくるようだと、底打ち感が見極めづらくなるため、瞬間的には-3σの3万1260円が意識されてくる可能性は想定しておきたい。まずは75日線水準での底固めを確認したい。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.05倍に低下した。一時14.01倍まで切り下がり、5月10日に付けた13.91倍が目先的なターゲットになりそうだ。200日線が位置する14.11倍を明確に上回ってくるようだと、短期的にはNTショートの巻き戻しに向かわせる可能性はありそうだが、同線が上値抵抗線として機能する状況となれば、戻りの場面ではNTショートを積み増す動きになりそうだ。

手口面では、日経225先物はバークレイズ証券が2403枚、ABNクリアリン証券が1909枚、ドイツ証券が454枚、ソシエテジェネラル証券が378枚、SBI証券が268枚の買い越しに対して、ビーオブエー証券が2950枚、ゴールドマン証券が744枚、モルガンMUFG証券が647枚、野村証券が591枚、みずほ証券が339枚の売り越しだった。

TOPIX先物は、シティグループ証券が1701枚、バークレイズ証券が1239枚、ソシエテジェネラル証券が721枚、ABNクリアリン証券が682枚、SBI証券が256枚の買い越しに対して、ゴールドマン証券が2198枚、モルガンMUFG証券が1508枚、UBS証券が310枚、ドイツ証券が219枚、BNPパリバ証券が214枚の売り越しだった。

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