コヒレントが決算受け大幅安 マクロの逆風でガイダンスが予想下回る=米国株個別

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2023年8月16日 23時18分

光学部品のコヒレント<COHR>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は大幅安。ガイダンスを嫌気しており、第1四半期の1株利益および売上高の見通しが予想を下回ったほか、通期の売上高見通しも予想を下回っている。

同社は声明で「マクロ環境の改善から恩恵を受ける体制は整っているが、今年度に有意な回復の兆しが見えるとは想定していない」と述べた。「外部的な課題は少なくとも今年度の前半まで続き、顧客が在庫と資金を確保するための積極的な措置を取り続け、それは年度後半まで続くことを覚悟している」と述べた。

アナリストからは「目先のマクロ的逆風を考慮し、同社は修正をコールした。1株利益の見通しが低いのは、粗利率だけではなく支払利息の影響によるもの。その分、人工知能(AI)による若干の売上高の上振れからでも大幅な1株利益の上振れをもたらす可能性がある」とのコメントも出ている。

(4-6月・第4四半期)

・1株利益(調整後):0.41ドル(予想:0.37ドル)

・売上高:12.1億ドル(予想:11.5億ドル)

(7-9月・第1四半期見通し)

・1株利益(調整後):0.05~0.20ドル(予想:0.45ドル)

・売上高:10~11億ドル(予想:11.6億ドル)

(通期見通し)

・売上高:45~47億ドル(予想:48.8億ドル)

【企業概要】

通信・産業・航空宇宙/防衛・家電や、その他用途に応じた様々な光電子材料およびデバイスを開発・製造・販売する。製品は、光・データ・無線通信製品、3Dセンシング、半導体加工、熱電冷却・発電ソリューション、レーザーによる半導体ウエハー検査や切断・溶接等の材料加工など様々なアプリケーションで展開される。

(NY時間10:07)

コヒレント<COHR> 31.02(-15.99 -34.01%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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