米証券規制当局、中国企業の上場申請書類を引き続き注意深く審査
中国のオフショア発行体は上場の申請書類の中で、中国関連の事業リスクを過小申告しているとの報道に対し、米証券規制当局は、発行体からの提出書類を引き続き注意深く審査すると述べた。ロイター通信が伝えた。
米証券取引委員会(SEC)の広報担当者は、「米国の資本市場にアクセスすることを選択した発行体は、米連邦証券法および規制に従わなければならない」と述べた上で、「われわれは発行体の提出書類を注意深く確認し、必要な場合には発行者にコメントするという長年の慣行を継続する」と述べたという。
中国の証券監督当局が先月、国内の法律事務所に対し、新規株式公開の目論見書に中国の政策やビジネス・法的環境について、否定的な記述を含めないよう要請しており、中国の法律事務所も現在、その指導に従おうと躍起になっていると伝わっている。
これを受けて、上院外交委員会の上級委員であるマルコ・ルビオ上院議員(共和)はSECのゲンスラー委員長に対し、こうした欺まん的な中国企業から米国の退職者(年金)と投資家を守るために行動を起こすよう求めているという。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美