東京株式(前引け)=続落、米株安と中国・香港株の下落がリスクオフ助長
17日前引けの日経平均株価は前営業日比287円92銭安の3万1478円90銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は7億1728万株、売買代金概算は1兆7339億円。値上がり銘柄数は250、対して値下がり銘柄数は1534、変わらずは51銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方から買い手控えムードが強く、日経平均は前日の急落に続き下値模索の動きとなった。前日の米国株市場ではFRBによる金融引き締めが長期化することへの警戒感が再燃、米長期金利の上昇を背景にハイテク株が売られ、主要株価指数は揃って下落した。東京市場でも、これを引き継ぐ形で目先リスク回避目的の売りがかさんでいる。外国為替市場で円安が進行しているが、これをポジティブ視する動きは特にみられなかった。景気減速への懸念が高まっている中国では上海総合指数が軟調で、香港ハンセン指数も下げ止まらず投資家のセンチメントを冷やしている。前場時点でプライム市場の84%の銘柄が下落した。
個別ではレーザーテック<6920>が安く、川崎汽船<9107>も値を下げた。三菱商事<8058>が下値を探り、ファーストリテイリング<9983>も軟調。日本製鉄<5401>が安く、ニデック<6594>の下げ足も目立っている。Appier Group<4180>が急落、メドピア<6095>も大幅安。低位株ではペッパーフードサービス<3053>が大きく下落した。半面、ダイキン工業<6367>が底堅さを発揮、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>も買いが優勢。メルカリ<4385>も高い。三栄建築設計<3228>が急伸、河西工業<7256>も物色人気。
最終更新日:2023年08月17日 11時52分