ダウ平均は下げ幅を拡大し、一時325ドル安まで下落=米国株後半

市況
2023年8月18日 4時43分

NY株式17日(NY時間15:30)

ダウ平均   34516.54(-249.20 -0.72%)

ナスダック   13339.31(-135.32 -1.00%)

CME日経平均先物 31375(大証終比:-295 -0.94%)

NY時間の終盤に入って、ダウ平均は下げ幅を拡大しており、一時325ドル安まで下落する場面が見られた。きょうも米株式市場は軟調な展開となり、ダウ平均は続落している。米国債利回りの上昇が続いており、IT・ハイテク株中心に売りが膨らんだ。

前日のFOMC議事録を受けて、米株式市場はFRBの追加利上げの可能性を改めて意識させられた。議事録では「インフレリスクは一段の引き締めを必要とする可能性」と言及し、追加利上げの可能性を示唆していた。

市場は現在のところ、9月FOMCは据え置きを確実視しているものの、年内の11月か12月で追加利上げを見込んでいる。8月に入って勢いを失っている米株式市場にとって、前日のFOMC議事録はさらに売りの理由を与えたようだ。

一部からは「8月は冴えない展開が続いており、バリュエーションも高値から下落しつつある。市場もセクターも勢いを失っているが、その分、バリュエーションも適正化しつつある」といった声も出ている。

「年前半の力強い上昇、そして、7月に入ってからの上昇の後では、ある程度の警戒が必要だと感じていた。そのため、いま起きていることは予想外ではないし、多少の反落は結果的に市場全般にとって健全なことだ」といったコメントも聞かれる。

きょうは取引開始前にウォルマート<WMT>が決算を発表し、食料品の米国での販売が引き続き好調に推移し、予想を上回る決算を発表していた。今回の決算シーズンでの小売りの反応は良好なようだが、本日のウォルマート株は軟調。

また、シスコシステムズ<CSCO>が前日引け後に決算を発表。2024年度通期の売上高見通しが予想を下回り、顧客の支出鈍化への懸念を示していたが、ロビンスCEOが投資家に対し「市場シェア拡大と売上高の増加で成長鈍化を乗り切れる」との見通しを示し、生成AI(人工知能)の急成長を好機にしていると語っていたことが好感され、株価は上昇。ただ、AIについては業績への本格的な寄与は2025年度との指摘も出ている。

本日は引け後にアプライド<AMAT>が発表を予定している。

ヘルスケア大手のCVSヘルス<CVS>が下落。カリフォルニア州の非営利医療保険組合であるブルー・シールド・オブ・カリフォルニアが、同社のケアマーク部門が現在担当している薬局給付管理をやめ、アマゾン<AMZN>が一部運営するシステムに乗り換えると伝わった。ただ、同社は影響は限定的とし、通期のガイダンスを再確認している。

容器メーカーのボール<BALL>が上昇。前日に一部報道で伝わっていたが、英防衛大手のBAEシステムズが同社の航空宇宙部門を55.5億ドルで買収すると発表した。

教育サービスのチェグ<CHGG>が大幅高。取締役会が2億ドルの自社株買いプログラムの増額を承認した。

天然ガスのチェサピーク・エナジー<CHK>が上昇。マーキュリー・システムズ<MRCY>に代わり、S&P中型株400株価指数の算出銘柄に新規に採用された。

半導体のウルフスピード<WOLF>が決算を受け大幅安。1株損益の赤字は予想以上に膨らんだ。

シスコシステムズ<CSCO> 54.85(+1.89 +3.56%)

ウォルマート<WMT> 155.69(-3.57 -2.24%)

CVSヘルス<CVS> 66.56(-6.16 -8.47%)

ウルフスピード<WOLF> 44.04(-9.13 -17.17%)

ボール<BALL> 55.54(+1.03 +1.89%)

チェグ<CHGG> 10.67(+1.14 +11.91%)

チェサピーク<CHK> 86.63(+4.05 +4.90%)

アップル<AAPL> 174.11(-2.46 -1.39%)

マイクロソフト<MSFT> 317.31(-3.09 -0.96%)

アマゾン<AMZN> 134.27(-0.81 -0.60%)

アルファベットC<GOOG> 130.57(+1.46 +1.13%)

テスラ<TSLA> 220.01(-5.59 -2.48%)

メタ・プラットフォームズ<META> 287.45(-6.84 -2.32%)

AMD<AMD> 104.61(-2.58 -2.41%)

エヌビディア<NVDA> 432.04(-2.82 -0.65%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.