前場に注目すべき3つのポイント~日中は中国市場の動向にらみの相場展開~
18日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■日中は中国市場の動向にらみの相場展開
■トップカルチャ、23/10予想 営業損失 ▲7.73億円
■前場の注目材料:双日、ペルー太陽光を売却、設備改善で価値向上
■日中は中国市場の動向にらみの相場展開
18日の日本株市場は、引き続き売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。17日の米国市場はNYダウが290ドル安、ナスダックは157ポイント安だった。製造業や雇用関連指標が強く、30年債利回りが10年ぶりの高水準に達するなど、金利の上昇を警戒した売りが優勢となった。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比290円安の31380円。円相場は1ドル145円70銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢で始まることになりそうだ。日経平均は昨日の下げで一時31300円割れ目前まで下げた後に、買い戻す動きがみられていた。ボリンジャーバンドの-3σに接近したことから売られ過ぎが意識されたほか、ハンセン指数が年初来安値更新後に切り返す動きをみせたことから、売り方の買い戻しに向かわせた面もあったと考えられる。しかし、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から再び-3σ水準が意識されやすく、売り一巡後の底堅さを見極めることになろう。
売られ過ぎが意識されやすいものの、積極的な自律反発狙いの動きは期待しづらく、先物主導によるインデックスに絡んだ商いに振らされやすい需給状況である。短期的なリバウンドを狙った買いは入りそうだが、日中は昨日同様、ハンセン指数など中国市場の動向にらみの相場展開になろう。決算発表が一巡したことから手掛かり材料に欠けるなか、外部要因に振らされやすい相場展開である。
物色の流れとしては指数の影響を受けづらく、個別に材料のある銘柄での短期的な値幅取り狙いの動きが中心になりそうだ。また、インバウンド関連などは買い疲れ感もみられてきたが、テーマ性のある材料株などへは押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
■トップカルチャ、23/10予想 営業損失 ▲7.73億円
トップカルチャ<7640>は、事業転換を実行するにあたり大幅な店舗改革及び業態変化を行うことを計画していることから、未定としていた2023年10月期業績予想を発表。事業転換に伴う人件費等の改装コストの発生、およびレンタル主体の中型店舗の閉店に伴うコストの発生、光熱費の高止まり、備品等のコストアップの影響を受けたことから営業損失7.73億円を計画。
■前場の注目材料
・米原油先物は上昇(79.90、+0.88)
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続
・双日<2768>ペルー太陽光を売却、設備改善で価値向上
・三菱重<7011>水蒸気電解装置開発の米新興に出資、電力消費抑え水素製造
・ENEOS<5020>横浜に5000kW大型蓄電池、分散型エネルギー遠隔制御
・凸版印刷<7911>電極部材量産、高知でFCV2000台分、エネ変換効率向上
・豊田通商<8015>執行幹部・木村氏、アフリカ事業伸長、医薬・食品販売・再生エネ拡大
・ホシザキ<6465>病院向け温冷配膳車を11月投入、447機種を刷新
・NTT<9432>負担増す固定電話、東西契約数10年で半減
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 7月全国消費者物価指数(生鮮食品除く)(前年比予想:+3.1%、6月:+3.3%)
<海外>
・特になし
《ST》