NY株式:米国株式市場はまちまち、ハイテクが引き続き軟調
ダウ平均は25.83ドル高の34,500.66ドル、ナスダックは26.15ポイント安の13,290.78で取引を終了した。
金利先高観を受けた売りが継続し、寄り付き後、下落。その後、長期金利が低下に転じたため下げ止まった。手掛かり材料に乏しい中、来週開催されるジャクソンホール会合を控えた調整に加え、2兆ドル相当のオプション満期到来に関連したテクニカルな動きに終始した。終盤にかけて下げ幅を縮小してダウ平均はプラス圏を回復した。セクター別ではエネルギーが上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落。
携帯端末のアップル(AAPL)は9月中旬と想定されているアイフォーン15発売に向けた期待感から上昇した。廉価アパレル小売りのロス・ストアーズ(ROST)は第2四半期決算で1株利益が予想を上回ったほか、見通しが引き上げられたため上昇。一方、農機具メーカーのディア(DE)は四半期決算の内容が堅調だったものの、農機具需要がピークをつけたとの懸念が広がり下落。化粧品メーカーのエスティローダー(EL)は同社の主な収益源とされているアジアの空港免税店での売り上げが冴えず、通期利益見通しが予想を下回ったため売られた。中国のオンライン小売りアリババ(BABA)やJDドットコムなどは、中国経済の回復低迷に伴う収益減が懸念され、軒並み下落。
取引終了後にネットワーク用セキュリティ・ソリューションプロバイダーのパロアルト・ネットワークス(PANW)は四半期決算を発表。1株利益や2024年通期の広告費請求総額の見通しが予想を上回り、時間外取引で急伸している。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》