ニコラが大幅安 バッテリー事故で通年の納入目標を達成できない可能性を警告=米国株個別
電気自動車(EV)のニコラ<NKLA>が大幅安。最近のバッテリー事故への対処を理由に、通年の納入目標を達成できない可能性を警告した。同社は、規制当局への提出書類の中で、欠陥部品を修理したり交換品を探したりするために多額の費用が発生する可能性があるとも述べた。同社は6月の火災と8月の2件目の事故により、今月初めにバッテリー式電気トラック209台をリコールし、新規販売も一時停止している。
同社は年内に最大で350台の電動トラックを納入する予定だと発表し、最大で500台を生産する可能性があると述べていた。
同社のCEOが今月初めに突然辞任し、支出を削減し、現金を維持するためにここ数カ月で数百人の人員削減を発表している。6月のバッテリー火災について、同社は当初不正行為の可能性があると述べていたが、その後に冷却剤漏れが原因だと主張している。この事件による負傷者はいない。
【企業概要】
ゼロエミッション輸送システムを提供し、最先端のバッテリー電気自動車及び水素型燃料電池車、電気自動車ドライブトレイン、エネルギー貯蔵システム、水素燃料ステーションを設計・製造する。短距離・中距離・長距離トラック輸送向けに、環境に優しく費用対効果の高いソリューションを提供する。
(NY時間09:59)
ニコラ<NKLA> 1.73(-0.23 -11.86%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美