NY株式:米国株式市場はまちまち、ハイテクに押し目買い
ダウ平均は36.97ドル安の34,463.69ドル、ナスダックは206.81ポイント高の13,497.59で取引を終了した。
値ごろ感からの買いが先行したが、カンザスシティ連銀が主催するジャクソンホール会合を控え、金利が上昇するとダウ平均は下落に転じた。一方、ハイテクは好決算を期待された半導体エヌビディア(NVDA)の上昇が全体をけん引した。また、ナスダック総合指数は3週連続で下げた反動もあり押し目買いが優勢で相場全体を支援した。終盤にかけて、ダウ平均も下げ幅を縮小しまちまちで終了。セクター別では自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が上昇した一方で、不動産が下落。
ネットワーク用セキュリティー・ソリューションのプロバイダー、パロアルト・ネットワークス(PANW)は好決算を受けたアナリストの投資判断引き上げで買われた。半導体のエヌビディア(NVDA)もアナリストの投資判断、目標株価の引き上げを受け上昇。バイオのモデルナ(MRNA)やノババックス(NVAX)は国内で新型コロナウイルスの新たな変異株急拡大が報告されていることで、ワクチン需要の回復が見込まれそれぞれ買われた。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は値ごろ感から買われ上昇。一方で、電動トラックメーカーのニコラ(NKLA)は2023年の納入目標未達リスクを警告したため売られた。
ビデオ会議プラットフォームを供給するズーム(ZM)は取引終了後に決算を発表。調整後の1株利益や通期見通しが予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》