22日の株式相場見通し=続伸、米ハイテク株高と円安を好感
22日の東京株式市場は主力銘柄中心に買いが優勢となり、日経平均株価は続伸する公算が大きい。3万1000円台後半での強調展開が見込める。前日の欧州株市場は高安まちまちの動きだったが、米国株市場ではハイテク株中心に買い戻しの動きが活発化した。NYダウは小幅マイナス圏で着地したものの、ナスダック総合株価指数は1.6%高で5日ぶりに反発、1万3000台半ばまで水準を戻した。特に画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>の決算発表を前に半導体関連株が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇が目立っている。この日は米長期金利が一時4.35%まで上昇し、15年9カ月ぶりの高い水準に達したが、ハイテク株は空売り筋のショートカバーなどが優勢となった。ダウも下値は底堅く一時は上昇に転じる場面もあった。今週はジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を25日に控えている。この内容を見極めたいとの思惑から積極的な買いは入りにくい一方、売り方もポジションを高めにくい状況にあるようだ。そうしたなか、東京市場では日経平均が前日に4日ぶりに反発したが、上げは小幅にとどまっており、その分だけ戻り余地の大きさが意識されやすい。きょうは、米ハイテク株高を引き継いで終始堅調な値動きが想定される。また、米金利上昇を背景に外国為替市場でドル高・円安が進行していることもポジティブ材料となる。
21日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比36ドル97セント安の3万4463ドル69セントと小幅反落。ナスダック総合株価指数は同206.814ポイント高の1万3497.590だった。
日程面では、きょうは7月の食品スーパー売上高など。海外では7月の米中古住宅販売件数など。