株価指数先物【寄り前】 重要イベントを控え、狭いレンジでの推移

市況
2023年8月23日 8時10分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 31730 -190 (-0.59%)

TOPIX先物 2256.0 -11.5 (-0.50%)

シカゴ日経平均先物 31760 -160

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

22日の米国市場は、NYダウ S&P500が下落した一方で、ナスダックは上昇。25日に経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えるなか、方向感に欠ける展開となった。S&Pグローバル・レーティングスがキーコープ<KEY>やコメリカ<CMA>など米地銀5行の格下げを発表し、JPモルガン・チェース<JPM>やゴールドマン・サックス・グループ<GS>など大手金融株に売りが広がった。また、百貨店大手のメーシーズ<M>が、8-10月期の業績見通しが市場の予想を下回ったことが嫌気され14%超の大幅な下げとなり、消費関連株への重荷となった。

前日に8%超の上昇を見せたエヌビディア<NVDA>は、決算を控えていることもあり、7月半ば以来の高値更新後は利食いに押された。足もとで調整が続いていたアップル<AAPL>が買われたほか、マイクロソフト<MSFT>、ネットフリックス<NFLX>など大型テックの一角が堅調。S&P500業種別指数はテクノロジー・ハード・機器、電気通信サービス、自動車・同部品が上昇した半面、銀行、半導体・同製造装置、食品・生活必需品小売が下落。

シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比160円安の3万1760円だった。日経225先物(9月限)は日中比10円高の3万1930円で始まり、一時3万2010円まで買われた。米国市場の取引開始後は軟化し下げに転じると、終盤にかけて3万1730円~3万1840円辺りのレンジで推移し、3万1730円とナイトセッションの安値で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。ナイトセッションで一時3万2000円を回復したが、同水準に位置する75日移動平均線に上値を抑えられる形状であり、重要イベントを前に同線突破を狙ったロングは限られそうだ。一方で、積極的にショートを仕掛けてくる流れにもなりづらく、オプション権利行使価格の3万1750円~3万2000円辺りの狭いレンジでの推移が見込まれる。ボリンジャーバンドの-1σは3万1840円辺りに位置しており、同水準での上値の重さが意識されてくるようだと、短期的なショートを誘い込む可能性はあろうが、資金回転の速さから押し目狙いのロング対応になろう。

VIX指数は16.97(前日は17.13)に低下した。200日線が上値抵抗として機能する形で調整を続けている。米地銀格下げの影響が警戒されるものの、リスク回避姿勢はそれほど強まらないだろう。

なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.07倍だった。一時14.13倍まで上昇する場面も見られたが、200日線に上値を抑えられる形で低下を見せていた。エヌビディアの決算を前にハイテク株は手掛けづらくなりそうだが、米金融株の下落影響と円相場が若干円高に振れるなか、NTショートの巻き戻しが意識されやすい。

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