24日の株式相場見通し=4日続伸、欧米株高好感も上値は限定的か
24日の東京株式市場は主力株中心に広範囲に買いが続き、日経平均株価は4日続伸となる可能性が高そうだ。前日の欧州株市場は主要国の株価指数が総じて上昇、ドイツやフランスをはじめ各国の金利が軒並み低下したことが好感された。また、米国株市場ではNYダウが反発したほか、10年債利回りの上昇一服を背景にハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、1.6%高と上昇率でダウを上回った。引け後発表された米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の5~7月期決算は売上高が前年同期比倍増、最終利益は同9.4倍化するなど、ともに過去最高を記録し事前の市場コンセンサスも上回る内容だった。これに先駆けて取引時間中に同社株が3%を超える上昇をみせたほか、他の大手ハイテク株も買われ全体相場を押し上げる格好となった。東京市場では欧米株高を引き継いできょうも堅調な値動きが想定される。ただ、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を週末に控え、この内容を見極めたいとの思惑から、積極的に上値を買い進む展開は期待しにくい。外国為替市場で足もとドル安・円高方向に振れていることも、輸出セクターの値動きを重くする可能性がある。
23日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比184ドル15セント高の3万4472ドル98セントと3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同215.160ポイント高の1万3721.033だった。
日程面では、きょうは、7月の白物家電出荷額、7月の全国スーパー売上高など。海外ではトルコ中銀、インドネシア中銀が政策金利発表、韓国金融通貨委員会、7月の米耐久財受注額など。また、26日までの日程で米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(通称ジャクソンホール会議)開催。
最終更新日:2023年08月24日 08時02分