エヌビディアが決算受け上昇 AI関連の需要が予想以上に旺盛=米国株個別
エヌビディア<NVDA>が上昇しており、本日の相場全体をサポートしている。前日引け後に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。AI関連の需要が予想以上に旺盛でデータセンター部門の売上高が予想を大きく上回っている。
第3四半期のガイダンスも公表し、予想を大きく上回る売上高見通しを示した。同社はまた250億ドルの自社株買いも承認。
同社はAIコンピューティングにおいて際立った存在となっている。データセンターでのAIプロセッサーの需要急増に後押しされ、またもや驚くほど好調な見通しを発表した。
チャットボットやその他のツールの需要急増に直面しているデータセンター事業者が、AIの重いワークロードを処理するのに長けている同社のプロセッサを買い集めている。そのおかげで、同社は業界全体のチップ不況から急速に脱却し、ここ数年で最も速いペースで成長を加速させている。
同社のフアンCEOは「世界中の企業が汎用(はんよう)的なアプローチから、アクセラレーテッドコンピューティングやチャットGPTのような生成AIを扱えるアプローチへとシフトしている」との認識を示した。
アナリストからは「第2四半期決算と第3四半期の見通しは同セクターにとって歴史的な瞬間であり、今後数年に渡りAI投資の潮流が来ることを物語っている。IT・ハイテク株の上昇に火をつけるエンジンの燃料になろう。年内は続くと見込まれる」とのコメントも出ていた。
(5-7月・第2四半期)
・1株利益(調整後):2.70ドル(予想:2.07ドル)
・売上高:135.1億ドル(予想:110.4億ドル)
データセンター:103.2億ドル(予想:79.8億ドル)
ゲーム:24.9億ドル(予想:23.8億ドル)
プロフェッショナル・ビジュアル:3.79億ドル(予想:3.19億ドル)
自動車:2.53億ドル(予想:3.09億ドル)
・粗利益率(調整後):71.2%(予想:70.1%)
(8-10月・第3四半期見通し)
・売上高:160億ドル±2%(予想:125億ドル)
・粗利益率(調整後):72~73%(予想:70.5%)
(NY時間09:36)
エヌビディア<NVDA> 494.93(+23.77 +5.04%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美