注目銘柄ダイジェスト(前場):ソシオネクスト、BEENOS、Globeeなど
クラレ<3405>:1614.5円(+36.5円)
大幅反発。SMBC日興証券はレーティングを「2」から「1」へ、目標株価を1500円から1950円へと引き上げた。化学物質「PFAS」の規制強化を追い風に活性炭の中長期見通しが大きく改善したと考えること、エバール(EVOH)の利益規模の拡大により全社業績の安定性及び成長性が高まったと判断すること、を主な理由としている。株価は既に上昇基調にあるが、2017年の高値と比較して依然低位にあるほか、24年12月期の同証券予想ベースのPERには割安感があると指摘している。
ソシオネクスト<6526>:16140円(-950円) 16250 -840
大幅続落。前日の東京市場での半導体株高の主因だった米エヌビディアが24日の通常取引では前日比ほぼ横ばいと伸び悩んだことで、本日は一転して半導体株が軒並み下落している。同社についてはレーティング格下げの影響で前日から下落していた。野村證券は目標株価を14600円から19000円へ引き上げた一方、レーティングは「Buy」から「Neutral」へと引き下げた。独自のソリューションSoCモデルは強固で中長期的な成長力評価に変更はないとしつつも、上場後の株価上昇で割安感が解消されたと指摘している。
森六<4249>:2150円(+40円)
大幅続伸で年初来高値を更新。グループ会社の森六テクノロジーがトヨタ自動車<7203>向けに樹脂部品を供給することが決定したと発表。森六テクノロジーからトヨタ自動車への樹脂部品の直接供給は今回が初めてのこと。製品供給のほとんどがホンダ<7267>向けだった同社にとって他メーカーへの供給開始は素直に業績拡大に結び付くものとして評価されているようだ。
ダイドー<3205>:296円(+9円)
大幅反発。オンワードHD<8016>との資本提携の解消を発表。コーポレートガバナンス改革における政策保有株式の縮減の動きを踏まえたもので、同社が保有するオンワード株(発行済株式総数の1.58%)を売却する。オンワードも保有する同社株(発行済株式総数の12.76%)を売却するが、同時に同規模の自己株式の取得を発表し、本日の寄り付き前に自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)にて買い付けを実施したもよう。資本効率の向上を図る一連の動きを評価する買いが先行している。
BEENOS<3328>:1690円(+86円)
大幅続伸。越境ECで同業の韓国最大手デリバードコリアの株式14.9%分を取得し、資本・業務提携したと日本経済新聞社が報じている。人気音楽グループ「BTS」の公式グッズなどエンターテインメント系の品ぞろえを増やすことで自社サイトの集客力を高める狙いとみられている。商品の国際配送に必要な航空便の確保などでも連携し競争力を高める方針のもよう。
Globee<5575>:2139円(+249円)
大幅に3日ぶり反発。主要株主であるベンチャーキャピタルのNVCC8号投資事業有限責任組合の株式保有分が8.93%から0.00%(保有なし)になっていることを確認したと発表している。Globeeが直接確認したもので、株主名簿管理人による株主判明調査は実施していないという。将来の大株主による株式大量売り出しの懸念が後退したとの見方から、買い優勢となっているようだ。
イーディーピー<7794>:2175円(+100円)
大幅に反発。ダイヤモンド単結晶の新製品を開発・発売すると発表している。従来の形状を上回る大型単結晶を開発し、人工ダイヤモンド宝石(LGD)市場向け種結晶やデバイス関連研究向け基板を発売するという。大型種結晶は13x13x0.3mmや14x14x0.3mmなどで、より大型の宝石を製作できる。大型研究用基板は11x11-14x14mm(厚さは任意)で、これまでの10x10mm基板ではできなかった大面積デバイスの開発が可能になるとしている。
クラダシ<5884>:480円(+44円)
大幅に3日ぶり反発。出光興産<5019>と業務提携し、出光公式アプリ「Drive On」会員を対象とした社会貢献型ショッピングサイト「Kuradashi × Drive On」を開設したと発表している。まだ食べられるにもかかわらず廃棄されてしまう商品などをDrive On会員向けに販売する。Drive On会員にフードロス削減や社会貢献の機会を提供し、出光系列サービスステーションを生活支援基地へ変革することを目指す。
《ST》