話題株ピックアップ【夕刊】(3):ARアドバン、VIX短先物、BEENOS
■ARアドバン <5578> 2,810円 +185 円 (+7.1%) 本日終値
ARアドバンストテクノロジ<5578>が大幅高で3日続伸。24日の取引終了後、23年8月期の連結業績予想について、営業利益を4億3800万円から5億900万円(前期比28.5%増)へ、純利益を2億8100万円から2億9900万円(同9.9%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を無配から20円へ引き上げたことが好感された。売上高はエンジニア採用が計画を下回ったことから、104億5900万円から101億2100万円(同15.4%増)へやや下方修正したものの、高収益案件へのシフトや品質管理の強化による原価逓減策が奏功したほか、採用数が計画を下回ったことで採用費及び人員増に伴う人件費の増加が計画を下回ったことも寄与する。なお、年間配当予想は20円(前期無配)となる。
■VIX短先物 <1552> 727円 +46 円 (+6.8%) 本日終値
国際のETF VIX短期先物指数<1552>が5日ぶりに反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。24日の米VIX指数は前日に比べ1.22(7.63%)ポイント高の17.20に上昇した。米長期金利の上昇などを受け同日のNYダウは373ドル安と反落。25日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を前に警戒感が高まった。こうしたなか、VIX短先物は上昇している。
■BEENOS <3328> 1,692円 +88 円 (+5.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
BEENOS<3328>が大幅続伸した。25日、子会社が運営する越境ECサポートサービス「Buyee(バイイー)」が、韓国のデリバードコリアが運営する越境EC購入サポートサービス「Dealko」と連携したと発表した。今後の業績へのポジティブな影響を期待した買いが集まったようだ。BEENOSは5月にデリバードコリアと戦略的資本・業務提携を締結。今回の連携は第1弾の取り組みとなる。Dealkoで販売されるK-POP関連のグッズや化粧品などの商品を、バイイーでも購入できるようになるという。
■シキノハイテック <6614> 2,705円 +139 円 (+5.4%) 本日終値
シキノハイテック<6614>が上値指向鮮明、5日移動平均線を上回り底値離脱の動きを強めている。半導体中小型株の出遅れ物色の流れが広がっており、6月下旬以降に下値模索の動きを続けていた同社株も目先押し目買い対象として浮上している。同社は車載用を軸に半導体検査装置の製造及び半導体設計・開発などを主力事業としている。メモリー半導体市況は低迷しているものの、需要に陰りが見られないパワー半導体へのシフトを進め23年4~6月期営業利益は前年同期比3.2倍となる1億6000万円を達成した。第1四半期時点で24年3月期通期計画の5億6000万円に対する進捗率は29%で、増額修正の可能性を内包、株価も目先リバウンド局面への移行を示唆している。
■アクセルマーク <3624> 255円 +13 円 (+5.4%) 本日終値
アクセルマーク<3624>が急伸。24日の取引終了後、トレーディングカードの買い取り・販売を行うエイチ・エム・ワイ(東京都千代田区)と業務提携し、トレーディングカード(トレカ)事業を9月をメドに開始すると発表しており、好材料視された。これまでゲーム事業で培ったエンターテインメント分野のノウハウ及び広告事業で培ったデジタルマーケティングの強みや技術開発力を生かし、広告事業以外での収益事業を創出するのが狙い。まずは全国に設置されているトレカ横丁ブランドで展開されているトレカ自販機によるオリジナルパック販売事業に関して共同運営を行うほか、今後のリアルな店舗展開も図る予定。更にオンライン上でのトレカの買い取り・販売事業も展開する予定としている。
■ダイドーリミテッド <3205> 301円 +14 円 (+4.9%) 本日終値
ダイドーリミテッド<3205>が反発。24日の取引終了後、410万株(自己株式を除く発行済み株数の12.76%)、または11億7670万円を上限に、25日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。買い付け価格は24日終値の287円。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、ダイドーは25日に予定通り410万株の買い付けを実施した。今回の自社株取得はオンワードホールディングス<8016>との資本提携解消に伴うもの。
■東京會舘 <9701> 3,610円 +160 円 (+4.6%) 本日終値
東京會舘<9701>が後場急動意。午後2時ごろ、24年3月期の単独業績予想について、売上高を132億円から139億7000万円(前期比8.4%増)へ、営業利益を3億5000万円から5億9000万円(同2.6倍)へ、純利益を2億円から4億1000万円(同64.7%増)へ上方修正したことが好感された。上期において宴会の施行件数や規模が想定を超えるペースで推移していることに加えて、継続的な経費低減策推進の着実な成果などが売上高・利益を押し上げるとしている。
■イーディーピー <7794> 2,169円 +94 円 (+4.5%) 本日終値
イーディーピー<7794>が切り返し急、全体地合い悪に逆行して投資資金の攻勢が顕著となっている。同社は人工ダイヤモンドの原料となる種結晶の製造販売を行っているが、24日取引終了後、新製品として従来の形状を上回る大型のダイヤモンド単結晶を開発し同日発売することを発表した。これを材料視する形で足もと投資マネーが流入する格好となっている。大型化が進む人工ダイヤモンド宝石製作用の種結晶やデバイス関連研究向け基板を発売することで、今後の業績への貢献を見込んだ買いを誘導している。
■エディア <3935> 463円 +20 円 (+4.5%) 本日終値
エディア<3935>が3日ぶりに反発。同社はきょう、ニンテンドースイッチ用ソフト「夢幻戦士ヴァリスCOLLECTION3」のパッケージ版を12月7日に発売すると発表。同ソフトはきょうから予約受付を開始しており、期待感が高まっているもよう。なお、ダウンロード版及び英語版の詳細については、別途公表するとしている。また前日に、自社保有ゲームタイトルのうち「コズミック・ファンタジー3 冒険少年レイ」「コズミック・ファンタジー4 銀河少年伝説 突入編 伝説のプレリュード」「コズミック・ファンタジー4 銀河少年伝説 激闘編 光の宇宙の中で…」の3作品のニンテンドースイッチ版の開発決定と、この開発に係るクラウドファンディングをマクアケ<4479>が運営する「Makuake」で実施すると発表していることも材料視されたようだ。
■Speee <4499> 2,770円 +118 円 (+4.5%) 本日終値
Speee<4499>が3日ぶりに反発した。SBI証券は24日、スピーの目標株価を1800円から3000円に引き上げた。投資判断は「中立」を継続する。不動産DX部門ではサービス品質の強化や提携メディアの開拓が奏功し、四半期ベースで売上高は成長フェーズに戻ったと分析。マーケティングDX部門では従業員の増加によりリソース不足は解消に向かっていると推測し、利益率は改善基調となると予測する。同証券はスピーの24年9月期営業利益をこれまでの14億3700万円から14億7700万円に見直している。来期の大幅増益はすでに株価に織り込まれており、更なる株価上昇には別のカタリストが必要になるとも指摘している。
●ストップ高銘柄
アクアライン <6173> 635円 +100 円 (+18.7%) ストップ高 本日終値
アマナ <2402> 553円 +80 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
大和重工 <5610> 1,099円 +150 円 (+15.8%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース