前週末25日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2023年8月28日 5時20分

■東エレク <8035>  20,460円 (-1,290円、-5.9%)

東証プライムの下落率7位。東京エレクトロン <8035> [東証P]が急反落。そのほか、レーザーテック <6920> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]など半導体製造装置の主力株が軒並み反落となった。前日24日は米画像処理半導体大手のエヌビディア <NVDA> の好決算発表を受け、同関連株が一斉高に買われたが、前日の米国株市場ではインテル <INTC> やアプライド・マテリアルズ <AMAT> が大幅安に売られたほか、時間外で急騰していたエヌビディアもわずかなプラスにとどまった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3.4%安と急落しており、この流れが東京市場にも波及したようだ。

■日経レバ <1570>  18,770円 (-790円、-4.0%)

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が5日ぶり大幅反落。日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に設定されており、通常はヘッジ目的で物色されることも多いが、全体相場が荒れた値動きになると値幅取りを狙った短期資金の売り買いが活発化する傾向がある。個人投資家が日経平均先物を売買する感覚で参戦するケースが多いようだ。25日は、前日24日の米国株市場でハイテク株中心にNYダウやナスダック総合株価指数が大幅に値を下げたことで、東京市場でもリスク回避ムードの強い地合いとなった。日経レバも日経平均と歩調をあわせて下値を模索する展開を余儀なくされた。直近データ(18日時点)では信用買い残が大幅に増加する一方、売り残は減少しており、個人投資家のマインドは強気優勢に傾いていたことを物語っている。実際、今週は日経平均が前日までの4営業日続伸していたが、25日はにわかにリスクオフの地合いとなり目先思惑が外れた格好となった。

■SBG <9984>  6,573円 (-207円、-3.1%)

ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が大幅反落。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が日本時間25日朝、米シェアオフィス大手のウィーワーク <WE> に関し、「破産法の適用を申請する可能性について、同社に融資を実行した複数の米金融機関が議論している」と報じた。同社に出資するソフトバンクGに対しては、業績面での悪影響を警戒した売りが膨らみ、じり安の展開となった。報道によると、資産運用会社のブラックロック <BLK> などがウィーワークの再建に向けた予備的な協議を行った。関係者によると、米連邦破産法11条の適用を申請する計画を支持する姿勢が示されたという。

■セブン&アイ <3382>  6,008円 (-89円、-1.5%)

セブン&アイ・ホールディングス <3382> [東証P]が5日ぶり反落。24日夜の複数のメディアで、「傘下のそごう・西武の売却を最終決定するために25日に予定していた臨時の取締役会を延期したことがわかった」と報じられており、売却動向に不透明感が出ていることが嫌気された。報道によると、労働組合などの理解が十分に得られていないことや、豊島区との調整が難航していることに配慮し、最終決定を28日以降に延期することになったという。なお、そごう・西武の売却を巡っては昨年11月に売却方針を決定したものの、期限を2度にわたって延期している。

※25日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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