NY株式:NYダウは213.08ドル高、長期金利低下や中国の刺激策を好感(28日)
ダウ平均は213.08ドル高の34,559.98ドル、ナスダックは114.49ポイント高の13,705.13で取引を終了した。
中国政府による資本市場の活性化・信頼感向上に向けた一連の政策発表を好感し、買いが先行した。また、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が先週のジャクソンホール会合で追加利上げを除外しなかった一方、注意深く政策を判断していく方針を示したことで長期金利が低下、これに伴い投資家心理が改善し、終日堅調に推移した。ハイテクも買われ、相場全体を支えた。セクター別では半導体・同製造装置やメディア・娯楽が上昇した一方で、保険が小幅下落した。
工業製品・事務用品などのメーカー、スリーエム(MMM)は品質に問題があったとされる軍需用耳栓を巡る訴訟を和解金支払いで暫定合意したと報じられ大幅高。希少疾患用バイオのホライゾン・セラピューティックス(HZNP)は公正取引委員会(FTC)がバイオのアムジェン(AMGN)による同社買収を巡る提訴をいったん停止したとの報道で買収完了期待がひろがり、上昇した。アムジェン(AMGN)も堅調に推移。中国のオンライン小売り、アリババ(BABA)やJDドットコム(JD)などは中国政府の刺激策を好感し買われた。一方、サイバーセキュリティ製品会社のクラウドストライク・ホールディングス(CRWD)はアナリストが業績が鈍化するとの悲観的な見通しに基づき同社の投資判断を引き下げ下落した。
バイデン大統領は自動車労働者組合(UAW)のストライキの可能性に懸念を表明した。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》