話題株ピックアップ【昼刊】:サカイ引越、DyDo、楽天グループ
■サカイ引越センター <9039> 5,080円 +320 円 (+6.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
サカイ引越センター<9039>は大幅高。28日の取引終了後、株式売り出しを中止すると発表。株式需給の悪化懸念がなくなったことを好感した買いが入っている。最近の自社の株価や株式市場の動向、その他諸般の事情を総合的に勘案したという。売り出しとあわせて発表した株式分割については予定通り実施するとしている。
■DyDo <2590> 5,890円 +320 円 (+5.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位
ダイドーグループホールディングス<2590>が続伸している。28日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1月21日~7月20日)連結決算が、売上高1017億4600万円(前年同期比27.5%増)、営業利益25億2700万円(同3.5倍)、最終利益23億4300万円(前年同期8億6900万円の赤字)と大幅営業増益となったことが好感されている。子会社ダイドードリンコとアサヒ飲料との自動販売機事業に関する包括的業務提携により1月にダイナミックベンディングネットワークを設立し、アサヒ飲料の100%子会社3社がDyDoの連結子会社となったことに加えて、価格改定効果で国内飲料事業の売り上げが大幅に増加したことが貢献した。また、海外飲料事業で、トルコにおいて高インフレが継続するなか、価格改定など戦略的な営業施策の展開で売り上げを伸長させたほか、中国で麦茶や紅茶などの現地製造品をはじめとする販売が好調に推移したことも寄与した。同時に、未定としていた24年1月期通期業績予想を発表しており、売上高2100億円(前期比31.1%増)、営業利益21億円(同3.0倍)、最終利益4億円(前期5億700万円の赤字)とした。ダイナミックベンディングネットワークの設立に加えて、価格改定効果により国内飲料事業で大幅増益を予想。海外飲料事業の収益改善も寄与する見通しだ。
■ロードスターキャピタル <3482> 1,737円 +55 円 (+3.3%) 11:30現在
ロードスターキャピタル<3482>が5日続伸している。28日の取引終了後、東京都新宿区の販売用不動産(事務所・倉庫・駐車場)を売却すると発表したことが好感されている。売却価格は非開示としているが、22年12月期の連結売上高236億3700万円の10%相当額以上。なお、同件が業績に与える影響は23年12月期業績予想に織り込み済みとしている。
■楽天グループ <4755> 564.2円 +13 円 (+2.4%) 11:30現在
楽天グループ<4755>が続伸している。28日、傘下の楽天モバイルの携帯キャリアサービスの契約数が500万回線を突破したと発表。これが株価の支援材料となったようだ。楽天モバイルは2020年4月に携帯キャリアサービスを本格的に開始。これまで低価格でシンプルな料金プランの提供と、基地局の開設など回線エリアの拡大に努めてきたが、投資による財務負担の増大を警戒した売りが楽天グループ株の重荷となってきた。
■クレスコ <4674> 1,893円 +16 円 (+0.9%) 11:30現在
クレスコ<4674>がしっかり。28日の取引終了後、自社株100万株(発行済み株数の4.75%)を9月8日付で消却すると発表したことが好材料視されている。5月10日に消却する株数を発表した一方、消却予定日は未定としていたが、予定日が決定したという。
■トヨタ自動車 <7203> 2,427円 -9.5 円 (-0.4%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が朝高後に下げに転じた。この日、同社が全国12の車両工場の稼働を停止していることが明らかとなったと、国内メディアが相次いで報じており、これを嫌気した売りが膨らんだようだ。部品の発注などを管理するシステムに不具合が発生しており、復旧のメドは立っていないという。同社を主要取引先とする部品メーカーの株価も軟調に推移しており、デンソー<6902>や豊田合成<7282>、東海理化電機製作所<6995>などが下落している。
■HOUSEI <5035> 665円 +100 円 (+17.7%) ストップ高 11:30現在
HOUSEI<5035>がストップ高まで買われた。同社は28日、米国のユニコーン企業であるウェブフローとパートナーシップ契約を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。ウェブフローは、ノーコードフロントエンドウェブ開発ソリューションの世界的リーダー。HOUSEIは今回の提携で、ウェブフローの先進的なノーコード技術の力を活用し、日本企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させることを目指すとしており、効率化、柔軟性、創造的自由を重視したデジタルソリューションを広く提供するとしている。
■ジーデップ・アドバンス <5885> 12,650円 +1,780 円 (+16.4%) 11:30現在
ジーデップ・アドバンス<5885>が寄り付きから大口の買いを集めカイ気配スタート。同社株は今年6月末に東証スタンダード市場に新規上場した直近IPO銘柄で、人工知能(AI)学習など高度な処理を可能とするハードウェア販売などを手掛けている。上場後まもない7月5日に1万8600円の高値をつけた後は調整局面に移行、今月17日には高値から58%水準を切り下げた7800円の安値をつけたが、そこをターニングポイントに戻り足に転じていた。そうしたなか、28日取引終了後に米画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>の強力なユニバーサル データセンター プロセッサ「NVIDIA L40S」を搭載したオリジナルのサーバーモデルの受注を開始することを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。
■大日光 <6635> 577円 +55 円 (+10.5%) 一時ストップ高 11:30現在
大日光・エンジニアリング<6635>が一時ストップ高。同社は28日、2次電池パックの開発・製造を手掛ける台湾企業Joules Miles(JMS)社との間で包括的業務提携を締結したと発表。これを材料視した買いを集めている。両社はクリーンエネルギー対応蓄電製品に関する技術開発、リチウムイオン電池のリユース生産に関する技術情報の共有のほか、航空宇宙や医療など新規分野における2次電池製品の技術協力などを中心に協業体制を強化していく。
■ステラファーマ <4888> 343円 +17 円 (+5.2%) 11:30現在
ステラファーマ<4888>が3日続伸している。午前10時ごろ、筑波大学とBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)の医師主導治験に係る契約を締結したと発表しており、好材料視されている。今回締結した契約は、初発膠芽腫を対象に新型高出力中性子線源を用いた加速器BNCT装置「iBNCT001」及びその治験薬であるSPM-011の第1相医師主導治験に関するもの。治験では、初発膠芽腫を対象とした安全性及び忍容性を検討するとしている。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
■JDSC <4418> 1,025円 +47 円 (+4.8%) 11:30現在
JDSC<4418>が続伸。アルゴリズムモジュールの開発やライセンス提供など人工知能(AI)ソリューション事業に特化したシステム開発会社で、マシーンラーニング(機械学習)分野を深耕している。28日取引終了後、ソーラーシェアリングにおける太陽光パネルの最適な配置を実現する日射量推定機械学習モデルを東京大学大学院と共同で構築し、この研究成果を取りまとめた論文を10月に発表することをリリース、これを材料視する形で投資資金を呼び込んでいる。
■日本製麻 <3306> 925円 +39 円 (+4.4%) 11:30現在
日本製麻<3306>は急反発。28日に提出された変更報告書で、ゴーゴーカレーグループ(石川県金沢市)の保有株比率が16.84%から19.24%に上昇し、買い増ししたことが判明した。報告義務発生日は21日で、保有目的は、政策投資及び重要提案行為などをするため、としている。同社では21日にゴーゴーカレーグループの取締役会長を兼務していた宮森宏和氏が社長を解任されており、今後の展開が注目されている。
■セキュア <4264> 1,640円 +69 円 (+4.4%) 11:30現在
セキュア<4264>が5日ぶりに反発している。28日の取引終了後、コーユーレンティア<7081>子会社でICT事業を展開するコーユーイノテックスと、監視カメラシステム、入退室管理システムを中核としたネットワーク設置工事及びサポート分野で包括的な業務提携を開始したと発表したことが好材料視されている。今回の提携は、旺盛な需要に応え全国規模でのセキュリティーソリューションの拡大を目指すセキュアと、ネットワーク設計・施工を中心にネットワークビジネス強化を図るコーユーイノテックスのニーズが一致した。今後両社は営業拠点の拡大と人員強化や「監視カメラシステム」「入退室管理システム」の施工と全国サポートなどを協力して行う予定。更にレンティアグループが強い「建設現場向け市場」に加え、「イベント向け市場」「マンションギャラリー」などに対して共同でセキュリティーソリューションを展開するほか、ネットワーク工事を中心にビジネス拡大を目指すとしている。
■FCE <9564> 2,146円 +90 円 (+4.4%) 11:30現在
FCE Holdings<9564>が大幅高。28日の取引終了後、株主優待制度の導入を発表しており、好感されたようだ。2023年9月末現在の株主名簿に記載または記録された300株以上保有の株主を対象に開始する。保有株式数に応じて、株主専用ウェブサイトで商品と交換できる優待ポイント(4000~4万ポイント)を贈呈する。
■ヘリオス <4593> 246円 +9 円 (+3.8%) 11:30現在
ヘリオス<4593>が急動意、200円台半ばまで株価水準を急速に切り上げている。再生医薬品のバイオベンチャーで、iPS細胞や体性幹細胞関連技術の活用で医薬開発を進めている。28日取引終了後、同社は体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」の日本における急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を対象とする治験に関する論文が学術雑誌「Stem Cell Research&Therapy」に掲載されたことを発表した。会社側ではこれを今後の新薬実用化に向けた新たな前進と捉えており、株式市場でも投資資金の食指を動かす形となっている。株価が200円台と低位で個人投資家の短期マネーが参戦しやすいほか、株式需給面では8月17日の急落が追い証回避の投げを誘発し、直近データで信用買い残が急減したことも上値を軽くしているようだ。
●ストップ高銘柄
アクアライン <6173> 885円 +150 円 (+20.4%) ストップ高買い気配 11:30現在
かんなん丸 <7585> 530円 +80 円 (+17.8%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース