注目銘柄ダイジェスト(前場):かんなん、ジーデップアドバンス、サカイ引越など

市況
2023年8月29日 11時46分

かんなん<7585>:530円(+80円)

連日のストップ高。海鮮料理が特徴の居酒屋「大庄」のFC。原発処理水の海洋放出に伴い、中国において日本の魚の輸入停止が長期化するとの見方が強まっている。輸出減少に伴う需要の緩和によって、原材料費の低下などが想定される展開にもなっているようだ。なお、居酒屋関連では、前日にマルシェが急伸したほか、本日はワタミなどが大幅上昇する展開にもなっている。

gumi<3903>:605円(-31円)

続落。6月30日の年初来安値を更新している。スマホ向け本格シミュレーションRPG「アスタータタリクス」が前日からサービス開始となっているが、本日は出尽くし感が優勢となっているもよう。スマホゲーム史上「最大級」のドラマティックなストーリーなどとも謳われていたことで、事前登録者数は50万人を突破していた。

サカイ引越<9039>:5080円(+320円)

大幅続伸。株式売出の実施を中止すると発表している。直近の株価動向などを総合的に勘案したことによるもの。同社は8月21日に既存株主による株式の売出実施を発表、本日から売出価格の決定期間に入る予定であった。売出発表後は株式需給の悪化懸念から株価は急落、前日終値は売出発表前の水準から7.2%下落した水準にあった。需給悪化懸念の後退で急落前水準まで上昇する展開に。

DyDo<2590>:5890円(+320円)

大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は25.3億円で前年同期比3.5倍の大幅増益となっている。5-7月期も30.7億円で同79.4%の大幅増益に。国内飲料事業における子会社の増加効果、海外飲料事業における戦略的な価格改定の寄与などが好業績の背景に。トルコ飲料事業の不透明感から未定としていた通期予想も発表、営業利益は21億円で前期比3倍の水準を見込んでいる。

ジーデップアドバンス<5885>:12650円(+1780円)

大幅反発。米エヌビディアが8月8日に発表しているユニバーサル データセンター プロセッサ 「NVIDIA L40S」を搭載した、オリジナルのサーバーモデルの受注を開始すると前日に発表しており、買い材料視される展開になっている。同プロセッサは生成AIトレーニングパフォーマンスなどの大幅な向上につながるものとされ、今後の業績拡大に寄与すると期待感が先行する展開に。

ジモティー<7082>:1893円(+101円)

大幅に3日ぶり反発。10万株(約1.79億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は1.97%。29日朝方の立会外取引(ToSTNeT-3)で買い付けを委託する。買い付け価格は28日終値の1792円。また、1月から大阪府堺市が開始したジモティーの地域情報サイトを通じたリユースの実証事業で、不要品の譲渡で約0.7トンのごみ減量が実現したという。

JDSC<4418>:1025円(+47円)

大幅に続伸。ソーラーシェアリングでの太陽光パネルの最適な配置を実現する日射量推定機械学習モデルを東京大学大学院と共同で構築したと発表している。研究成果を取りまとめた論文を10月に発表する。ソーラーシェアリングは、農地として耕作しながら太陽光パネルを設置して発電するもの。JDSCは東急不動産ホールディングス<3289>傘下の東急不動産など12社と連携し、実証施設で共同実証実験を実施している。

トラースOP<6696>:390円(+9円)

大幅に続伸。取引先からシステム開発案件を受注したと発表している。受注金額は0.44億円(税込)で、契約納期は12月の予定。売上高への計上は24年1月期第3四半期から第4四半期を予定している。案件受注が好感されていることに加え、トラース・オン・プロダクト株は3日に直近安値(334円)を付けてからは堅調な推移が続いており、底打ち感も買いを後押ししているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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