30日の株式相場見通し=買い優勢、世界株高局面でリスクオン続く
30日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買いが優勢となり、日経平均株価は続伸しそうだ。世界的な株高局面が続いている。前日の欧州株市場ではドイツ、フランス、英国など主要国の株価指数をはじめ全面高に買われたほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上値追いが続いた。米国では7月の雇用動態調査で非農業部門の求人件数が約2年半ぶりの低水準となった。また、6月の求人数も下方修正されたことを受け、労働市場に対する過熱感が和らぎFRBの追加利上げへの警戒感が後退した。米長期金利の低下を背景にハイテク系グロース株にも投資資金が流入し、相対的にナスダック指数の上昇率が高くなっている。東京市場では週明けに日経平均が先物主導で大きく切り返し、前日も続伸したが、3万2000円台前半では戻り売り圧力の強さも意識され上値が重かった。きょうも欧米株高を背景にリスク選好の地合いとなりそうだが、買い一巡後の動きが注目される。外国為替市場で足もと円が買い戻され、ドル安・円高方向に振れていることは輸出セクターやインバウンド関連には向かい風となりやすい。取引時間中は先物主導で不安定な値動きとなる可能性もあり、アジア株市場の動向や米株価指数先物の動きに左右されるケースも考えられる。
29日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比292ドル69セント高の3万4852ドル67セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同238.626ポイント高の1万3943.757だった。
日程面では、きょうは8月の消費動向調査など。海外では7月の豪消費者物価指数(CPI)、8月の独CPI、8月のADP全米雇用リポート、4~6月期米GDP改定値、7月の米仮契約住宅販売指数など。