ボックスが決算受け大幅安 将来的指標に失望=米国株個別
クラウド上で共有プラットフォームを手掛けるボックス<BOX>が大幅安。前日引け後に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想の範囲内となった。ただ、株価はネガティブな反応を見せている。ビリング(未収請求を考慮した売上高)が予想を下回ったことや、通期ガイダンスで売上高見通しが若干下方修正されたことが嫌気されている模様。
アナリストは「今回の決算は売上高はほぼ横ばい、1株利益は若干予想を上回ったものの、ビリングが予想を下回ったことや、残存履行義務の伸び鈍化という将来的指標には失望させられた。顧客予算の圧迫により、マクロ環境は依然として厳しい」と述べた。
(5-7月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.36ドル(予想:0.35ドル)
・売上高:2.61億ドル(予想:2.61億ドル)
・ビリング:2.32億ドル(予想:2.43億ドル)
・残存履行義務:11.4億ドル(予想:11.2億ドル)
・FCF:2060万ドル(予想:2650万ドル)
(8-10月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):0.37~0.38ドル(予想:0.39ドル)
・売上高:2.61~2.63億ドル(予想:2.66億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.46~1.50ドル(従来:1.44~1.50ドル)(予想:1.49ドル)
・売上高:10.4億ドル(従来:10.4~10.5億ドル)(予想:10.5億ドル)
【企業概要】
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(NY時間09:50)
ボックス<BOX> 27.59(-3.21 -10.42%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美