NY株式:NYダウは168ドル安、雇用統計前に様子見(31日)
ダウ平均は168.33ドル安の34,721.91ドル、ナスダックは15.66ポイント高の14,034.97で取引を終了した。
米7月個人消費支出(PCE)コアデフレーターが予想に一致し、利上げ終了期待を背景とした買いが先行。その後、雇用統計の発表を控えて警戒感も強まり、終盤にかけてダウ平均は下落に転じた。ハイテクは長期金利の低下で安心感が広がり終日堅調に推移しプラス圏を維持。まちまちで終了した。セクター別では小売りや半導体・同製造装置が上昇した一方で、ヘルスケア機器・サービスが下落。
ソフトウエア開発会社のオクタ(OKTA)は第2四半期決算で一部項目を除いた調整後の1株利益が予想を上回り上昇。宝石販売を手掛けるシグネット・ジュエラーズ(SIG)は第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったほか、本年末にも婚約指輪などの需要が大きく回復するとの強い見通しが好感され買われた。オフィス製品、テクノロジーなどのメーカー、3M(MMM)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。釣りなどのスポーツ用品販売のアカデミー・スポーツ・アンド・アウトドア(ASO)は第2四半期決算の内容が予想を上振れ、さらに通期見通し引き上げが好感され上昇した。
一方、ディスカウント小売りのダラーゼネラル(DG)は第2四半期決算で1株利益が予想を下回り、さらに、労働コストの上昇や客足数が伸びず弱い通期の見通しを示し大幅安。ペット関連製品のオンライン小売りチューイー(CHWY)は予想外に1株利益を計上したが、前期に比べたユーザー数の減少や消費者の一段の慎重な姿勢を警告し売られた。
取引終了後、ヨガアパレルのルルレモン(LULU)は四半期決算を発表。1株利益が予想を上回り、さらに通期見通しも引き上げる強い結果となり、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》