【市場反応】米8月雇用統計、労働市場の減速示す、9月FOMC利上げ見送り観測、ドル売り加速

市況
2023年9月1日 22時07分

米8月雇用統計で失業率は3.8%と、7月3.5%から予想外に上昇し昨年2月以降ほぼ1年半ぶりの高水準となった。労働参加者が増加し指数を押し上げており、朗報となる。非農業部門雇用者数は前月比+18.7万人と、予想+17.0万人を上回った。しかし、6月、7月分は2カ月で11万人下方修正された。平均時給は前月比+0.2%と、6月+0.4%から伸びは予想以上に鈍化し、22年2月来で最低。前年比では+4.3%と、6月+4.4%から予想通り鈍化し、5月来で最低となった。労働参加率は予想外に62.6%から62.8%へ上昇し、パンデミック前の20年2月来で最高。不完全雇用率は7.1%へ6.7%から上昇した。大手トラック企業の破綻、ハリウッドの脚本家などのストライキなどが指標に影響したと見られている。

労働市場の減速を示す結果を受け9月FOMCでの利上げ見送りの思惑がさらに強まり米国債相場は続伸。2年債利回りは4.83%から4.73%まで低下した。ドル売りも加速し、ドル・円は145円30銭から144円45銭まで下落し、8月11日来の安値を更新。ユーロ・ドルは1.0833ドルから1.0882ドルまで上昇した。

【経済指標】

・米・8月失業率:3.8%(予想:3.5%、7月:3.5%)

・米・8月非農業部門雇用者数:+18.7万人(予想:+17.0万人、7月:+15.7万人←+18.7万人)

・米・8月平均時給:前年比+4.3%(予想:+4.3%、6月:+4.4%)

《KY》

提供:フィスコ

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