株価指数先物【寄り前】 全般こう着も、ヘッジ対応の動きが指数を押し上げる
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 32910 -70 (-0.21%)
TOPIX先物 2371.5 -5.5 (-0.23%)
シカゴ日経平均先物 32905 -75 (時間外)
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
4日の米国市場は、レイバー・デーの祝日で休場。欧州市場は、英FTSE100が0.15%安、独DAXが0.09%安と小幅な下げとなった。米国市場が休場で手掛かり材料に欠けるなか、小動きで推移した。
シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比75円安の3万2905円(時間外)だった。日経225先物(9月限)は日中比30円高の3万3010円で始まり、節目の3万3000円を回復。3万3090円まで買われた後は薄商いのなかでショート優勢となり、中盤にかけて3万2880円まで売られた。終盤にかけては3万2900円から3万2940円辺りの狭いレンジで推移するなか、3万2910円でナイトセッションの取引を終えた。
欧州市場も小動きだったことから、祝日明けの米国市場の動向を待つことになりそうだ。そのため、日中はグローベックスの米株先物にらみの展開になりやすく、こう着感が強まろう。ナイトセッションでは小動きながらもオプション権利行使価格の3万2875円での底堅さが見られており、3万2875円から3万3000円辺りでの推移を想定。3万3000円近辺での推移が継続する局面では、ボリンジャーバンドの+2σが位置する3万3160円辺りがターゲットになろう。
また、昨日の手口を見ると、日経225先物・TOPIX先物いずれも限月交代に伴うロールオーバーが中心だった。週末に控えている9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)に向けては、ロールオーバーが中心になるため、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られると考えられる。そのため、トレンドが強まる展開は考えにくいものの、足もとでレンジを切り上げてきていることから、ヘッジ対応の動きが指数を押し上げてくるだろう。3万3000円を固めてくる動きとなるようだと、ヘッジに伴う買いの動きが強まることになりそうであり、方向性としては8月1日に付けた3万3470円が意識される。
VIX指数は13.82に上昇した。前日まで6営業日続落で一時13.02まで低下していたこともあり、自律反発の範囲内だろう。利食いに向かわせる一因になりやすいものの、リスク回避姿勢を強めることにはつながらないとみておきたい。
なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で13.87倍に低下した。バリュー株物色が強まったことでTOPIXが連日でバブル崩壊後の戻り高値を更新するなか、NTショートが優勢となった。祝日明けの米国市場待ちとなるなか、本日もバリュー株主導となる可能性は高そうだが、相対的に日経平均型の出遅れ感が意識されてくる可能性がある。
株探ニュース