北川鉄が大幅高で年初来高値更新、自動車周辺の低PBR株で投資資金が攻勢
北川鉄工所<6317>が全般軟調地合いに抗して大幅高。8月末につけた年初来高値1475円を更新し、一時7.4%高の1546円まで駆け上がる場面があった。自動車業界を主要顧客とした部品鋳造及び、工作機械器具、土木機械、更に立体駐車場など幅広い分野に展開する。足もとの業績は自動車生産の回復により収益機会が拡大しているほか、製品価格の値上げ効果などで会社側想定を上回り絶好調に推移している。23年4~6月期営業利益は前年同期比2.4倍の5億8600万円と急増、これを受けて24年3月期通期の営業利益予想も第1四半期時点で上方修正しており、期初予想の7億円から10億円(前期比5.2倍)に増額した。また、注目されているのがPBRの低さで、時価換算で0.3倍台と極めて割安圏に放置されている。自動車周辺の低PBR株物色の動きが活発化するなか、同社株にもその流れに乗る銘柄として投資資金の攻勢が顕在化している。