独メルセデスCEO、中国の高成長はもはや当てにできない
独メルセデス・ベンツのケレニウスCEOは、もはや中国の高度成長を当てにすることはできないとの認識を示した。ブルームバーグのインタビューで答えた。
同CEOは「中国経済は30年-40年に渡る驚異的な成長を経て、成熟の域に達しつつある」としたうえで、「少し慎重なスタンスをとり、事態の推移を見守る必要がある。短期的に経済が急成長を遂げるとは予想していない」と述べた。
同氏は前回ミュンヘン自動車ショーが開催された2年前、「今後10年は当社にとっておそらく最大の絶対的な成長機会」と述べるなど、中国に関してこれ以上ないというほど強気な見方を示していた。
中国経済の減速が重しとなり、メルセデスの中国での売上高は上半期に9.2%減少。対照的に、米国での売上高は9.2%増加し、ドイツ国内は約20%の増収だった。