NY為替:8月ISM非製造業景況指数の予想外の上昇でドル売り縮小
6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、147円17銭へ弱含んだのち147円75銭まで上昇し147円66銭で引けた。8月ISM非製造業景況指数は7月から予想外に上昇し、2月来で最高となったため連邦準備制度理事会(FRB)の年内の追加利上げ観測が強まり、長期金利上昇に伴いドル買いが優勢となった。その後、FRBが公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)で経済活動の伸びが緩慢で、雇用の伸びもピークに達した可能性が示唆されたため金利も伸び悩み、ドル買いも一段落した。
ユーロ・ドルは、1.0745ドルまで強含んだのち、1.0703ドルまで下落し、1.0725ドルで引けた。ドイツの弱い経済指標を受けたユーロ売りに押された。ユーロ・円は、157円96銭へ下落後、158円47銭まで上昇。ポンド・ドルは、1.2568ドルから1.2482ドルまで下落した。英中銀のベイリー総裁が証言で、インフレの鈍化が継続するとの見通しを示したため利上げ観測が後退しポンド売りに拍車がかかった。ドル・スイスは、0.8900フランから0.8945フランまで上昇した。
《MK》