NY株式:NYダウは198ドル安、年内の追加利上げ懸念が再燃(6日)
米国株式市場は続落、ダウ平均は198.78ドル安の34,443.19ドル、ナスダックは148.48ポイント安の13,872.47で取引を終了した。
原油高を警戒した売りが続き、寄り付き後、下落。その後発表された8月ISM非製造業指数が想定以上に強く、年内の追加利上げ観測が再燃し警戒感から売りに拍車がかかった。長期金利上昇で、ハイテク関連も終日軟調に推移。その後、終盤にかけて、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した米地区連銀経済報告(ベージュブック)で景気や雇用に鈍化の兆候が示されたため金利の上昇が一段落し、下落幅を縮小し終了した。セクター別では保険や耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が下落。
再生可能燃料会社のシェブロン(CVX)や石油会社のエクソンモービル(XOM)は原油高に連れ、それぞれ続伸した。また、オートバイメーカーのハーレーダビッドソン(HOG)は追加自社株買いプロブラムを発表し、上昇。動画配信のロク(ROKU)はコスト削減の一環としてオフィス拠点の集約や全従業員の1割削減などの計画を発表し業績回復期待に、上昇した。
一方、携帯端末のアップル(AAPL)は中国政府が政府機関内における職員によるアイフォーンなど他国ブランドの機器持ち込み、使用を禁止する計画だと、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じ、売上減を警戒し下落。格安航空のサウスウエスト(LUV)は8月の予約が予想レンジの下限に留まったとしたほか、ジェット燃料の上昇を警告し第3四半期の見通しを引き下げ、下落した。
人工知能(AI)技術を用いたソフトウエア会社のC3.ai(AI)は取引終了後に四半期決算を発表。粗利益が予想を下回り時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《FA》