7日の株式相場見通し=9日ぶり反落か、欧米株安受け利食い優勢に
7日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に利益確定の売り圧力が及び、日経平均株価は9日ぶりに反落する可能性が高い。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて軟調だったほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下落した。この日の午前中に発表された8月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数が事前コンセンサスに反して上昇、これを受けてインフレへの警戒感が再燃し、FRBによる金融引き締めが長期化するとの思惑が売りを誘発した。WTI原油先物価格が9日続伸と上げ足を一段と強めていることも、インフレ圧力を強める要因として嫌気された。軟調な欧米株市場を引き継いで東京市場でも目先利益確定の売りが優勢となりそうだ。日経平均は前日まで8日続伸し、サイコロジカルラインも11勝1敗と過熱感は否めず、スピード警戒感からの売りがかさみそうだ。あすにメジャーSQ算出を控えており、取引時間中は3万3000円大台近辺で売り買いを交錯させ、上下に不安定な展開となる可能性がある。
6日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比198ドル78セント安の3万4443ドル19セントと続落。ナスダック総合株価指数は同148.481ポイント安の1万3872.471だった。
日程面では、きょうは8月上中旬の貿易統計、8月のオフィス空室率、7月の景気動向指数(速報値)、消費活動指数など。海外では8月の中国貿易統計、マレーシア中銀の政策金利発表、欧州では4~6月期ユーロ圏GDP改定値、週間の米新規失業保険申請件数や、4~6月期米労働生産性指数が注目される。