株価指数先物【引け後】 3万3000円が心理的な抵抗になる可能性

市況
2023年9月7日 18時12分

大阪9月限

日経225先物 33000 -240 (-0.72%)

TOPIX先物 2384.0 -10.5 (-0.43%)

大阪12月限

日経225先物 32770 -250 (-0.75%)

TOPIX先物 2365.0 -8.5 (-0.35%)

日経225先物(9月限)は前日比240円安の3万3000円で取引を終了。寄り付きは3万3140円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万3125円)にサヤ寄せする格好から、売りが先行して始まった。その後はロングが強まり前場中盤にかけて3万3330円まで買われ、ナイトセッションで付けた高値(3万3300円)を上回った。しかし、オプション権利行使価格の3万3375円を捉えることはできず、次第に膠着感が強まるなか、前場終盤には3万3100円まで売られる場面が見られた。ランチタイムでは3万3200円水準での推移を見せていたが、後場半ば辺りからショートが優勢となり、終盤にかけて一時3万2980円まで下げ幅を広げるなど、3万3000円を挟んだ攻防となった。 

12月限は前場半ばに3万3110円まで買われたが、その後は3万2900円~3万2990円と3万3000円を下回って保ち合いを継続。後場半ば辺りからレンジを切り下げ、前日比250円安の3万2770円で取引を終えた。

12月限は前場半ば以降、3万3000円を下回っての推移を継続。中間配当分を考慮しているとはいえ、節目の3万3000円が心理的な抵抗線として意識されてきそうである。また、中国当局が政府職員にiPhoneなど外国メーカーの携帯機器の職場への持ち込みを禁止したと報じられ、前日の米国市場ではアップル<AAPL>の下落がNYダウの重荷となっていた。その後の報道では、iPhoneの使用禁止を国有企業と政府部門への拡大を目指すと、関係者の話として海外メディアが伝えている。ハイテク株の調整が警戒されるなか、3万3000円接近ではショートを仕掛けてくる動きが入りやすいだろう。

12月限は結果的にボリンジャーバンドの+2σ(3万3040円辺り)に抑えられる格好となり、+1σが位置する3万2550円処が意識されてくる。そのため、オプション権利行使価格の3万2500円から3万3000円のレンジ推移となる可能性はありそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で13.84倍に低下した。一時13.82倍まで下げており、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下げが重荷となった。相対的な出遅れ感から、日経平均株価のリバランスは今後意識されてくると考えられるものの、米中対立の影響でハイテク株は手掛けづらくなりそうであり、NTショートの流れが継続する可能性は意識しておきたい。

手口面では、日経225先物はみずほ証券が5043枚、HSBC証券が2482枚、UBS証券が1090枚、三菱UFJ証券が771枚の買い越しに対して、ゴールドマン証券が3156枚、バークレイズ証券が1942枚、野村証券が1481枚、ABNクリアリン証券が1355枚、JPモルガン証券が886枚の売り越しだった。

TOPIX先物は、ビーオブエー証券が3776枚、SBI証券が3502枚、三菱UFJ証券が2708枚、ソシエテジェネラル証券が2699枚、JPモルガン証券が2683枚の買い越しに対して、バークレイズ証券が8570枚、BNPパリバ証券が3733枚、モルガンMUFG証券が3176枚、ABNクリアリン証券が2320枚、シティグループ証券が1697枚の売り越しだった。

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