注目銘柄ダイジェスト(前場):ジオスター、Bガレジ、ツクルバなど

市況
2023年9月8日 11時36分

積水ハウス<1928>:3100円(+19円)

続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は1249億円で前年同期比14.7%減となったが、5-7月期は692億円で同17.9%増と増益転換となっている。市場コンセンサスも130億円程度上回ったとみられる。国内戸建は厳しい市場環境の中で下振れ推移のようだが、米国での戸建受注は足元拡大し計画上振れでの推移となっているもよう。決算サプライズは限定的だが、想定通りの収益回復確認でやや安心感が優勢となる形に。

ジオスター<5282>:316円(+25円)

大幅反発。前日に業績予想の修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の5億円から7.5億円に、通期では7億円から9.5億円に上方修正。通期売上高はプロジェクトの期ずれなどで下振れる見込みながら、セグメント製品の売上増やプロジェクト損益の改善などが収益を押し上げる格好になるようだ。ここまで株価は安値圏での軟調な推移が続いていたことで、見直しの動きへとつながっているもよう。

アイモバイル<6535>:1300円(+71円)

大幅反発。前日に23年7月期の決算を発表、営業利益は35.3億円で前期比7.1%減となり、従来予想の38.5億円を下振れる着地に。また、24年7月期は38億円で同7.8%増の見通しで、中計では45億円目標としていたが、同水準の達成目標は25年7月期に延期している。中期的な成長の確保と事業基盤の再整備を優先した計画に修正しているようだ。第3四半期までの状況から前期下振れ着地は想定線でもあり、あく抜け感が優勢の形にも。

ラクスル<4384>:1538円(+120円)

大幅反発。前日に23年7月期の業績予想修正を発表している。営業利益は従来14-17億円のレンジ予想であったが、上限を上回る17.7億円、前期比3.8倍となったもよう。また、純利益は9-11億円のレンジ予想に対して13.3億円となったようだ。ラクスル事業における領域の拡張、エンタープライズ向けの顧客獲得も伸長に加えて、コストコントロールの継続的な実施が収益を押し上げる形に。法人税の税額控除の適用で最終増益幅は拡大へ。

Bガレジ<3180>:5140円(+555円)

大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3.8億円で前年同期比49.9%増となり、据え置きの上半期計画6.5億円、同27.8%増に対する進捗率は59%の水準となっている。複数の有名化粧品ブランドが加わったことやユーザー基盤の拡大で、主力の物販事業の売上が堅調に推移、業務効率向上とスケールメリット創出によって、販管費比率の減少傾向も続いている。比較的閑散期の第1四半期好進捗で、業績上振れが期待される展開に。

セキュアヴェ<3042>:274円(+16円)

大幅に続伸。子会社のLogStare(東京都中央区)がグローバルセキュリティエキスパート<4417>と協業し、マイクロソフトのサブスクリプションサービス「Microsoft365」に特化したログ分析プラットフォームとセキュリティ診断をワンストップで提供すると発表している。LogStareはMicrosoft365のログ収集とレポートに特化したクラウドサービス「LogStare M365」を開発・提供している。

エコモット<3987>:735円(+34円)

大幅に反発。コンクリート養生向けの温湿度管理システム「おんどロイド」を国土交通省新技術情報提供システム「NETIS」に登録申請し、同省関東地方整備局によって登録されたと発表している。建設現場でのコンクリート品質管理精度の向上や作業員の負担軽減に貢献する技術として認められたという。おんどロイドは、養生中のコンクリート温度を24時間常時自動計測するシステムで、離れた場所からでもデータを確認できるなどの特長がある。

ツクルバ<2978>:1220円(+128円)

年初来高値。23年7月期の営業損益予想を従来の2.20億円の赤字から1.32億円の赤字(前期実績7.73億円の赤字)に上方修正している。主力事業で中古・リノベーション住宅を取り扱うcowcamo事業で顧客からの問い合わせ数・接客数が想定よりも増加し、流通総額が堅調に拡大したため。コストマネジメントの順調な進捗も赤字縮小に寄与する見通し。前日までの続落も値頃感につながっているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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