明日注目すべき【好決算】銘柄 アイル、フリービット、アルトナー (8日大引け後 発表分)

注目
2023年9月10日 11時00分

9月8日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

アイル <3854> [東証P]  ★今期経常は13%増で6期連続最高益、前期配当を6円増額・今期は3円増配へ

◆23年7月期の連結経常利益は前の期比68.4%増の35.7億円に拡大して着地。続く24年7月期も前期比12.7%増の40.2億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は拡大するDX推進需要を追い風に収益成長が続く。クラウドの積極展開で利益率の高いストックビジネスの拡大を目指す。

業績好調に伴い、前期の年間配当を25円→31円(前の期は18円)に増額し、今期も前期比3円増の34円に増配する方針とした。

併せて、26年7月期に経常利益54.2億円を目標とする中期経営計画を策定。

フリービット <3843> [東証P]  ★5-7月期(1Q)経常は2.1倍増益で着地

◆24年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の16.2億円に急拡大して着地。5G生活様式支援事業で集合住宅向けISPサービスの提供戸数が増加したうえ、TONE部門の販管費が減少したことが寄与。子会社ギガプライズ <3830> が決算期変更の影響で4ヵ月分の収益を計上したことも利益拡大の要因となった。

日本スキー <6040> [東証G]  ★今期経常は25%増で2期連続最高益更新へ

◆23年7月期の連結経常利益は前の期比3.1倍の10.7億円に急拡大して着地。続く24年7月期も前期比25.3%増の13.5億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は新型コロナウイルス感染症による入国制限の撤廃を背景に、訪日外国人客の来場者数がコロナ流行前に近い水準に回復を見込む。

アルトナー <2163> [東証P]  ★上期経常は28%増益で着地、配当を5.5円増額修正

◆24年1月期上期(2-7月)の経常利益(非連結)は前年同期比27.6%増の8.8億円に伸びて着地。主要顧客である自動車関連メーカーや半導体製造装置関連メーカーの技術者要請が旺盛に推移するなか、技術者の増加や高水準な稼働率で稼働人員が増加したことに加え、技術者単価も上昇したことが寄与。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の64円→69.5円(前期は60円)に増額修正した。

クロスプラス <3320> [東証S]  ★上期経常が2倍増益で着地

◆24年1月期上期(2-7月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の11.4億円に急拡大して着地。外出機会の増加に伴い、アパレル卸売で衣料品が復調したほか、アパレル小売では店舗、ECともに販売が大きく伸びた。アパレル卸売における価格転嫁や商品力強化、アセアン生産の拡大による原価低減なども大幅増益に貢献した。

通期計画の14億円に対する進捗率は81.7%に達しており、業績上振れが期待される。

イトクロ <6049> [東証G]  ★今期経常を50%上方修正

◆23年10月期第3四半期累計(22年11月-23年7月)の経常利益(非連結)は前年同期比6.1倍の5億5500万円に急拡大して着地。併せて、通期の同損益を従来予想の2億5000万円の黒字→3億7500万円の黒字(前期は2億0200万円の赤字)に50.0%上方修正した。今期業績の上方修正は6月に続き、2回目。リスティング広告の単価高騰が落ち着いたことが上振れの要因。

シーイーシー <9692> [東証P]  ★今期経常を10%上方修正・4期ぶり最高益更新へ

◆24年1月期上期(2-7月)の連結経常利益は前年同期比78.5%増の35.4億円に拡大し、従来予想の30.1億円を上回って着地。注力事業でセキュリティの自社製品案件が前倒しで売上計上されたことに加え、DX推進ニーズが旺盛で好採算案件を獲得したことなどが上振れの要因となった。

併せて、通期の同利益を従来予想の55.7億円→61億円に9.5%上方修正。増益率が26.2%増→38.2%増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

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