11日の株式相場見通し=反発か、欧米株高受けリバウンド狙いの買い
11日の東京株式市場は強弱観対立のなかも日経平均株価は頑強な値動きを示す可能性が高く、3日ぶりに反発しそうだ。前週末は日本を含むアジア株市場全般が軟調だったが、欧州時間から流れが変わり独DAX、仏CAC40、英FTSE100など主要国の株価指数が軒並み高かった。このリスク選好ムードを米国株市場も引き継ぐ形でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに高く引けたが、取引後半は上げ幅を縮小しナスダック指数は小幅マイナス圏に沈む場面もあった。原油市況の高騰がインフレ圧力を助長することへの懸念がくすぶるなか、FRBによる金融引き締めが長引くことへの警戒感が米長期金利上昇に反映され、株式市場の上値を重くしている。東京市場は前週後半に利益確定の動きが表面化し、日経平均は2営業日で630円以上の下落をみせたこともあり、きょうは欧米株高を受けリバウンド狙いの買いが優勢となりそうだ。ただ、今週は13日に米国で8月の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、その内容を見極めたいとのニーズが買いを手控えさせる可能性もある。なお、外国為替市場では米長期金利の先高観を背景に円安が進んでいる。これは自動車やハイテク株など輸出セクター中心に追い風となりそうだ。
8日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比75ドル86セント高の3万4576ドル59セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同12.694ポイント高の1万3761.526だった。
日程面では、きょうは8月の工作機械受注額など。海外では特に目立ったイベントはない。