話題株ピックアップ【夕刊】(3):セルシード、アルトナー、日本スキー

注目
2023年9月11日 15時16分

■セルシード <7776>  436円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値

セルシード<7776>が大幅続伸。午前10時30分ごろ、再生医療向け自動細胞培養装置の商業化に向けた開発に関し、ローツェ<6323>子会社のローツェライフサイエンスと協働すると発表。これが買い材料視された。セルシードが保有する培養容器や培養条件に関する専門性と基本技術を活用し、培養工程の最適化や、細胞の成長と品質の安定化に寄与していく。両社はこれまで動物細胞を用いた自動化の検討を重ねてきた経緯があり、今回の協働に合わせて「ヒト同種軟骨細胞シート」の培養自動化も実施する予定としている。

■アルトナー <2163>  1,849円  +174 円 (+10.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

アルトナー<2163>が4日ぶりに大きく切り返しに転じた。機械・電子機器設計やソフトウェア開発など技術者派遣で業界を先駆しており、業績は15年1月期以降大幅増収増益を継続中で、成長力の高さを際立たせている。近年は企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のなかで技術者ニーズも高まっており、同社の足もとの業績も非常に好調な状態が続いている。8日取引終了後に発表した24年1月期上期(23年2~7月)業績は営業利益が前年同期比28%増の8億8200万円と3割近い伸びを達成しており、これをポジティブ評価する買いが集中した。また好業績を背景に今期年間配当を上方修正、従来計画の64円から69円50銭に増額しており、これも株高を後押ししている。

■日本スキー場開発 <6040>  1,181円  +111 円 (+10.4%)  本日終値

日本スキー場開発<6040>が大きく切り返してきた。前週末8日の取引終了後に24年7月期業績予想を発表。売上高を前期比8.7%増の75億円、営業利益を同30.3%増の13億5000万円と前期に続き過去最高業績を更新する見通しを示しており、これを好感した買いが入った。子供やノンスキーヤー向けの取り組みを引き続き図り、国内の来場者数の増加を目指す。インバウンドの来場者については、新型コロナウイルスによる入国制限前に近い水準に戻ると見込む。同時に発表した前23年7月期決算は、売上高が前の期比23.9%増の68億9800万円、営業利益が同4.1倍の10億3600万円だった。配当は年7円とし、今期も同額を実施する見通し。

■jig.jp <5244>  414円  +30 円 (+7.8%)  本日終値

jig.jp<5244>は6日ぶりに急反発した。同社株について、東京証券取引所が前週末8日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を11日売買分から解除すると発表した。また、日本証券金融も11日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買われたようだ。

■安江工務店 <1439>  1,336円  +88 円 (+7.1%) 一時ストップ高   本日終値

安江工務店<1439>が大幅高。同社は8日取引終了後、競争力の強化を目的に法人向けのサービス「オフィスリフォーム事業」を開始したと発表しており、今後の展開などが期待されているようだ。住宅リフォームで培ってきたスピード対応や施工のノウハウ、設計の内製化によるデザイン力を生かし、居心地のいい快適なオフィスづくりを目指し、安定的な収益基盤の強化に向けて取り組むとしている。なお、同時に発表した8月度の月次受注(速報)は、前年同月比12.2%減の4億1600万円だった。

■ELEMENTS <5246>  539円  +31 円 (+6.1%)  本日終値

ELEMENTS<5246>が高い。エレメンツがこの日、オリエントコーポレーション<8585>が提供するクレジットカードの申し込み時の本人確認において、生体認証技術を活用したオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」を導入すると発表した。これを手掛かりに買われた。

■クロスプラス <3320>  1,220円  +62 円 (+5.4%)  本日終値

クロスプラス<3320>は高値圏のもみ合いを抜け一段高。前週末8日の取引終了後に2~7月期(上期)決算を発表し、営業利益は前年同期比2.5倍の10億4100万円と大幅に増加した。通期計画(12億円)に対する進捗率が約86%と高く、これを評価した買いが集まった。売上高は同5.4%増の275億4700万円だった。外出機会の拡大を追い風にアパレル小売り・卸売りとも好調だったほか、価格転嫁などの各種施策が奏功した。通期見通しは据え置いている。

■カーリットH <4275>  969円  +44 円 (+4.8%)  本日終値

カーリットホールディングス<4275>が後場急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう午後2時ごろ、24年3月期通期の連結業績予想修正を発表し、営業利益の見通しを従来の27億円から31億5000万円(前期比19.3%増)に上方修正したことが好感されたようだ。業務改善や原価低減が進んでいることなどが主な要因。なお、売上高予想は従来通り380億円(同5.5%増)で据え置いている。

■丸千代山岡家 <3399>  3,570円  +130 円 (+3.8%)  本日終値

丸千代山岡家<3399>が反発。同社は8日取引終了後、8月度の月次売上高速報を公表。既存店売上高は前年同月比32.1%増となり、伸び率が7月度(29.2%増)から拡大したことが好感されたようだ。既存店の客数が同29.0%増と伸びたほか、客単価が同2.4%増となったことなどが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同37.9%増となっている。

■アールビバン <7523>  1,237円  +35 円 (+2.9%)  本日終値

アールビバン<7523>が上値追いを加速させ3連騰。一時8%高の1298円まで値を飛ばし、2006年3月以来17年半ぶりの高値をつけた。現代版画を催事などで販売するアート事業のほか、ホットヨガやファイナンス事業なども展開する。業績はリオープン(経済再開)で催事が行いやすくなっており、収益機会が拡大している。23年4~6月期は営業利益が前年同期比93%増の8億5300万円と倍増近い伸びを示した。24年3月期通期見通しの22億5000万円について会社側は据え置いているが、進捗率を考慮して増額修正含みにある。年間配当は60円で配当利回りは4.7%強と高く、中間期はその半分の30円配当を計画しており、配当権利取りの動きも観測される。

●ストップ高銘柄

タツミ <7268>  394円  +80 円 (+25.5%) ストップ高   本日終値

FLネット <9241>  1,982円  +400 円 (+25.3%) ストップ高   本日終値

新東 <5380>  2,586円  +500 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値

アルファ <4760>  2,070円  +400 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値

トレーディア <9365>  1,602円  +300 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値

など、12銘柄

●ストップ安銘柄

ネポン <7985>  1,814円  -500 円 (-21.6%) ストップ安   本日終値

GENDA <9166>  2,280円  -500 円 (-18.0%) ストップ安   本日終値

gumi <3903>  466円  -100 円 (-17.7%) ストップ安   本日終値

エッジテクノロジー <4268>  748円  -150 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値

以上、4銘柄

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