12日の株式相場見通し=反発か、米ハイテク株高で投資家心理改善

市況
2023年9月12日 8時01分

12日の東京株式市場は主力株中心に広範囲に買い戻され、日経平均株価は4日ぶりに反発しそうだ。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇した。この日はFRBウォッチャーとして知られるウォール・ストリート・ジャーナルの記者が、FRBが利上げに慎重となっていることに言及、これが米金融引き締め長期化に対する過度な懸念を後退させ、全体相場を押し上げた。景気敏感株の一角が買われたほか、メタ・プラットフォームズ<META>やクアルコム<QCOM>など主力ハイテク株への資金流入が目立ったことでナスダック指数の上昇率が相対的に大きくなっている。これを受けて東京市場でも投資家心理が改善し、ハイテクセクターなどへの押し目買いや買い戻しが誘発される形で日経平均は切り返しに転じる公算が大きい。ただ、足もと外国為替市場での円安が一服していることは上値を重くする可能性もある。前日は10年債利回りが0.7%台まで上昇したことで、国内でも長期金利上昇に対する警戒感が拭えない状況となっている。重要イベントとしては日本時間明晩に発表が予定される8月の米消費者物価指数(CPI)を控え、積極的に上値を買い進む展開は見込みにくい。

11日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比87ドル13セント高の3万4663ドル72セントと3日続伸。ナスダック総合株価指数は同156.368ポイント高の1万3917.894だった。

日程面では、きょうは5年国債の入札など。海外では8月の英失業率、欧州経済研究センター(ZEW)の独景気予測調査など。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.