今日の為替市場ポイント:リスク回避のドル売り・円買いは縮小する可能性

通貨
2023年9月12日 8時12分

11日のドル・円は、東京市場では147円28銭から145円91銭まで反落。欧米市場では146円14銭から146円98銭まで反発し、146円56銭で取引終了。本日12日のドル・円は主に146円台で推移か。日本銀行の金融政策修正を想定したドル売りは一巡しており、リスク回避のドル売り・円買いは縮小する可能性がある。

11日の東京市場では日本銀行植田総裁のタカ派的な発言を受けてドル・円は一時146円を下回った。ただ、日銀は共通担保オペ実施を発表し、金利上昇をけん制する姿勢を見せており、リスク回避のドル売り・円買いは縮小した。市場参加者の間からは「景気、物価動向などで植田総裁の認識が大きく変化したわけではない」との声が聞かれている。報道によると、植田総裁は会見で「物価目標の達成が可能と判断すれば、マイナス金利を解除する」との見方を伝えている。ただし、来年の賃金動向や世界経済見通しについての不透明感は消えていないため、円安進行や欧米のインフレ持続などの要因が揃わない場合、日銀が金融緩和策を大幅に修正することは難しいとみられる。

《CS》

提供:フィスコ

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