東京株式(前引け)=反発、欧米株高受けセンチメント改善
12日前引けの日経平均株価は前営業日比197円95銭高の3万2665円71銭と反発。前場のプライム市場の売買高概算は7億2702万株、売買代金概算は1兆7731億円。値上がり銘柄数は1202、対して値下がり銘柄数は566、変わらずは67銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、医薬品などディフェンシブセクターを中心に根強い買いが入り日経平均は上昇に転じた。前日までの3営業日で770円あまりの下落を示していたが、前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて堅調だったほか、米国株市場でもハイテク株中心に買いが優勢だったことを受け投資家心理が改善した。ただ、半導体関連株などは値を下げる銘柄が多く、日経平均は寄り後上げ幅を急速に縮小する場面もあった。前引けにかけ買い直される展開で、結局200円近い上昇で前場の取引を終えた。
個別ではソフトバンクグループ<9984>が堅調、武田薬品工業<4502>も買いが優勢。ファーストリテイリング<9983>がしっかり、楽天グループ<4755>も高い。宮越ホールディングス<6620>が値上がり率トップに買われ、正栄食品工業<8079>も値を飛ばした。半面、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が安く、三菱重工業<7011>の下げが目立つほか、IHI<7013>が急落、川崎重工業<7012>も大きく値を下げた。ネクステージ<3186>はストップ安に売り込まれた。