中国不安で米国株への配分が改善 中国の不動産市場は次の世界的な信用不安の第1要因

市況
2023年9月12日 22時31分

米大手銀の最新のグローバル・ファンドマネジャー調査によると、中国経済の失速に対する懸念が、投資家の株式配分に劇的な変化をもたらしている。調査によると「中国回避」というテーマが投資家の間で最大の信念の1つになっているという。近い将来、中国の経済成長が強くなると予想する投資家は0%で、今年2月の78%から大きく反転し、昨年来の低水準となった。

投資家は、中国経済を押し上げるような景気刺激策の可能性に懐疑的になっており、「中国の不動産市場は次の世界的な信用不安の第1の要因になる」と見ているようだ。

この影響は新興国株式のアロケーションにも及んでおり、9月のオーバーウェイトの比率は34%から9%に低下し、2022年11月以来の低水準となった。これとは対照的に、米国株への配分は29%ポイント改善し、ネットでオーバーウェイトが7%と、昨年8月以来のオーバーウェイトを回復している。

投資家は世界経済が景気後退を回避するとの考えに引き続き好意的で、参加者の74%が「ソフト」または「ノー」と見ている。21%が「ハード」。とはいえ、参加者の悲観的な見方は変わっていない。53%が今後12カ月間の弱い経済を予想し、8月の45%から上昇した。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.