NY株式:NYダウは17ドル安、CPI待ち
米国株式市場は反落。ダウ平均は17.73ドル安の34,645.99ドル、ナスダックは144.28ポイント安の13,773.61で取引を終了した。
8月消費者物価指数(CPI)発表を明日に控えた警戒感に寄り付き後、下落。ソフトランディング期待にダウは一時プラス圏に回復もハイテクの売りに押され上昇を維持できなかった。携帯端末のアップル(AAPL)やソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)の下落がハイテクセクターの重しとなり、ナスダック総合指数は終盤にかけて下げ幅を拡大し、終了。セクター別ではエネルギーや銀行が上昇した一方で、ソフトウエアサービスが下落した。
地銀のフィフス・サード・バンコープ(FITB)やシチズンズ・フィナンシャル・グループ(CFG)は銀行のJPモルガンのダイモン最高経営責任者(CEO)が当局が提示している規制強化案に強い反対姿勢を示したため、それぞれ上昇。紙製包装ソリューション会社、ウエストロック(WRK)は世界最大規模のアイルランドの同業スマ―フィット・カッパ・グループ(SKG)との合併で合意したことが明らかになり、上昇した。また、石油会社のエクソンモービル(XOM)は、原油高で業績改善期待に上昇。コンビニエンスストア運営のケーシーズ・ゼネラル・ストアーズ(CASY)は四半期決算が予想を上回り、買われた。
一方で、携帯端末のアップル(AAPL)はイベントで、期待されていた通り新型アイフォーン15を発表したが価格はアイフォーン14と同じに設定されたほか、特にサプライズなく、下落した。ソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)は四半期決算でクラウドの売り上げ鈍化で見通しに失望した売りが加速し大幅安。
投資家の恐怖心を表すVIX指数は14.42まで上昇した。
(Horiko Capital Management LLC)
《FA》