東京株式(前引け)=大幅反発、主力株中心に買い広がる
14日前引けの日経平均株価は前営業日比342円49銭高の3万3049円01銭と大幅反発。前場のプライム市場の売買高概算は7億5761万株、売買代金概算は1兆8345億円。値上がり銘柄数は1045、対して値下がり銘柄数は693、変わらずは97銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は主力銘柄を中心にリスクを取る動きが優勢となり、日経平均株価は反発、前引け時点で3万3000円台を回復した。前日の欧州株市場は全面安商状だったが、米国株市場ではNYダウが軟調だったものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が上昇して取引を終えたことで投資家心理が改善した。8月の米消費者物価指数(CPI)はほぼ想定内の結果でFRBによる金融引き締め長期化懸念が後退、東京市場でも買い安心感が浮上した。日経平均は前場取引終盤に上げ幅を縮小する場面もあったが、前引け近くに再び買いに厚みが加わり340円あまりの上昇をキープした。ただ、値上がり銘柄数は全体の6割弱にとどまっている。
個別では断トツの売買代金をこなしているレーザーテック<6920>が大幅高、ディスコ<6146>も値を飛ばし、東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>など半導体関連の主力どころが軒並み買われた。三菱重工業<7011>が買い優勢、JT<2914>、日本製鉄<5401>なども高い。半面、川崎汽船<9107>が利食われ、ソフトバンクグループ<9984>もやや軟調、デンソー<6902>も売りに押された。エイチ・アイ・エス<9603>が大幅安、ヤーマン<6630>などの下げも目立つ。