話題株ピックアップ【夕刊】(2):マースGHD、積水ハウス、相鉄HD

注目
2023年9月14日 15時14分

■マースGHD <6419>  2,873円  +73 円 (+2.6%)  本日終値

マースグループホールディングス<6419>が5日ぶりに反発。13日の取引終了後、24年3月期の連結業績と配当予想の修正を発表した。今期の最終利益は45億円から66億円(前期比2.1倍)に見通しを引き上げた。また、年間配当予想はこれまでの85円から105円(前期比35円増配)に見直しており、株価の支援材料となった。今期の売上高は280億円から320億円(前期比57.3%増)に予想を上方修正した。スマートパチンコやスマートパチスロの市場導入に伴い、専用ユニットの販売が好調に推移し、第2四半期累計(4~9月)の業績が計画を上振れる見込みとなった。10月以降は遊技機メーカーによるスマート遊技機の販売状況が不透明だとする一方、新紙幣発行による設備の更新需要が期待されており、更なる業績の予想の修正が必要と判断した場合には速やかに開示するとした。

■積水ハウス <1928>  3,100円  +70 円 (+2.3%)  本日終値

積水ハウス<1928>が3日ぶりに反発した。SMBC日興証券が13日、積水ハウスの投資評価を「2」から「1」に引き上げた。目標株価は3100円から3500円に増額している。米国の新築戸建住宅市場の回復が想定以上に進み、受注が増加基調で推移していると指摘。国内の賃貸住宅事業も好調を維持しているとしたうえで、中期経営計画を上回る利益成長が続くと予想する。同証券は積水ハウスの25年1月期営業利益予想をこれまでの2754億円から2851億円に見直した。

■相鉄ホールディングス <9003>  2,956円  +63.5 円 (+2.2%)  本日終値

相鉄ホールディングス<9003>が上げ幅を拡大。2020年9月以来の高値水準で推移する。横浜市が14日、同市内にある旧上瀬谷通信施設地区の一部について、再開発の事業者として三菱地所<8802>を選定したと発表した。大型テーマパークの建設を盛り込んだ提案内容をもとに、市は今後、計画の具体化と周辺のインフラ整備に乗り出す方針。米軍から返還された同地区は相鉄・瀬谷駅の北部に位置している。相鉄沿線の開発が進むとの思惑から、同社株に買いが入ったようだ。

■T&Dホールディングス <8795>  2,548.5円  +51.5 円 (+2.1%)  本日終値

T&Dホールディングス<8795>が4日続伸し、2008年10月以来の高値圏で推移している。大和証券が13日、T&Dの株式レーティングを「2」から「1」に引き上げた。生保セクターの投資判断について、「中立」から「強気」に見直している。日銀の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の運用柔軟化を受けて超長期金利が上昇するなか、更なる政策変更が意識される場合、生保株に再評価の余地を見出せると判断。株主還元の余力も高まると予測する。同証券はこのほか、第一生命ホールディングス<8750>のレーティングを「3」から「2」に、かんぽ生命保険<7181>を「2」から「1」に引き上げた。両社とも株価は堅調に推移している。

■ニデック <6594>  7,400円  +108 円 (+1.5%)  本日終値

ニデック<6594>が反発した。同社は7月、工作機械メーカーのTAKISAWA<6121>に対し、1株2600円での株式公開買い付け(TOB)の実施を公表していたが、9月13日の取引終了後にTAKISAがTOBに賛同の意見を表明するとともに、株主に対して応募を推奨すると発表した。今回の買収提案は、事前の同意のないなかで行われたが、ニデック株に対してはTOBの成立と、工作機械事業の拡大を期待した買いが支えとなったようだ。

■セルソース <4880>  2,257円  -313 円 (-12.2%) 一時ストップ安   本日終値

セルソース<4880>が急落。13日の取引終了後、23年10月期第3四半期累計(22年11月~23年7月)の単体決算を発表した。最終利益は前年同期比14.6%増の6億7500万円だったが、通期計画に対する進捗率は約66%にとどまった。直近3カ月間の5~7月期では減益となっていることもあって、業況をネガティブ視した売りを促した。第3四半期累計の売上高は同18.6%増の34億600万円だった。成長投資による販売管理費の増加が利益を圧迫する要因となった。同社はあわせて、エクソソームを含む細胞外分泌物を用いた整形外科疾患の治療や予防に関する医薬品の創出に向け、科研製薬<4521>とフィージビリティー・スタディー契約を締結したと発表。また、卵子凍結保管受託サービスの開始決定も開示している。

■エイチ・アイ・エス <9603>  1,835円  -142 円 (-7.2%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

エイチ・アイ・エス<9603>が大幅安。6月8日安値の1889円を下回り、年初来安値を更新した。13日の取引終了後に22年11月~23年7月期(第3四半期累計)決算を発表し、営業損益は41億9000万円の赤字(前年同期391億4200万円の赤字)となった。直近の5~7月期も赤字となっており、足もとの業績悪を嫌気した売りが出ている。売上高は1639億8100万円(前年同期比64.1%増)だった。新型コロナウイルスの水際対策終了や政府の観光支援策などによる旅行需要の回復が追い風となった。営業損益は赤字となったものの、売上高の増加やコスト削減により前年同期比では大きく改善している。なお、通期見通しについては未確定要素が多く予想が困難なため、引き続き未定とした。

■ヤーマン <6630>  1,036円  -44 円 (-4.1%)  本日終値  東証プライム 下落率10位

ヤーマン<6630>が反落。13日の取引終了後に5~7月期(第1四半期)決算を発表し、売上高は前年同期比17.6%減の96億2700万円、営業利益は同6.2%減の16億7400万円だった。通期で増収増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での減収減益が嫌気され売られている。物価高に伴う高価格帯製品の買い控え傾向など顧客の消費行動の変化による影響を受けたほか、新製品の広告宣伝など先行投資も響いた。海外部門では中国国内のECが引き続き好調だったが、過去最高だった前年同期には及ばなかった。なお、通期見通しは据え置いている。

■シーアールイー <3458>  1,492円  -37 円 (-2.4%)  本日終値

シーアールイー<3458>は軟調。13日の取引終了後、24年7月期の業績予想を公表した。今期の最終利益は前期比13.4%減の38億円を計画する。同時に株主還元方針の変更と中期経営計画の上方修正を発表したものの、減益計画が株価の重荷となったようだ。今期の売上高は同30.2%増の679億円と大幅増収を見込むものの、利益面では海外事業における物流施設開発の先行投資の影響などを想定する。あわせて、総還元性向について毎期30%を下限に50%を目標とし、期末配当に関しては累進配当の実施を目指す方針を示した。これまでの総還元性向の目標は30%程度だった。同社は前期の年間配当を直近の予想から1円増額したうえで、今期の年間配当予想は新たな株主還元方針に基づき、中間期25円の特別配当を含めて前期比26円増配の51円を予定する。更に、26年7月期までに事業利益を140億~150億円(従来の計画は120億円、23年7月期実績は80億2300万円)にする新たな目標を掲げた。

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