FLネットが続急落、前期は一転営業赤字に下方修正で東証は信用規制の臨時措置
フューチャーリンクネットワーク<9241>が続急落した。14日の取引終了後、23年8月期の連結業績に関し、営業損益が従来の計画である1100万円の黒字から6900万円の赤字に下振れて着地したようだと発表した。東京証券取引所による信用規制の臨時措置も重なり、これらをネガティブ視した売りが膨らんだ。
前期の売上高は15億円から13億8400万円に下振れる見込み。地域情報流通事業と公共ソリューション事業の売上高が当初の予想を下回った。人件費負担の拡大やソフトウェア・サーバー費用の増加も響いた。同社は前期から連結決算に移行した。
また、東京証券取引所は14日の取引終了後、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を15日売買分から50%以上(うち現金20%以上)とする臨時措置を実施すると発表。日本証券金融も貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を15日売買分から50%(同20%)にすると公表した。
FLネットを巡っては、13日に財務省に提出された大量保有報告書で、宮脇邦人氏の保有割合が新たに5%を超えたことが明らかとなったが、同報告書のなかの保有目的に「(著名投資家の)井村俊哉さんやSTFさんみたいになりたい」との記載があったことが話題となった。