話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱UFJ、イメージM、エコナビスタ
■三菱UFJ <8306> 1,291.5円 -28 円 (-2.1%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が朝高後に下げに転じた。米ブルームバーグ通信が15日、9日付の読売新聞が報じたインタビューにおける日銀の植田総裁の発言を巡り、「日銀内では発言内容と市場の解釈とのギャップを指摘する声が出ている」と報じた。事情に詳しい複数の関係者への取材で明らかとなったという。報道を受け、早期のマイナス金利解除観測が後退。金利上昇による利ザヤ改善期待が膨らんでいた銀行株の重荷となったようだ。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>が軟調に推移している。読売新聞は9日、日銀の植田総裁が単独インタビューに応じ、短期金利をマイナス0.1%とするマイナス金利政策の解除のタイミングについて、「経済・物価情勢が上振れした場合、いろいろな手段について選択肢はある」と回答したと報じていた。
■イメージ・マジック <7793> 1,351円 +300 円 (+28.5%) ストップ高 本日終値
イメージ・マジック<7793>がストップ高。同社は14日取引終了後、23年12月期第1四半期(5~7月)の単独決算を発表。今期から決算期を変更したため前年同期との単純比較はできないが、営業利益は1億6400万円となり、通期計画の7200万円を超過していることが好感されたようだ。売上高は15億8400万円となった。自社ECサイトの「オリジナルプリント.jp」が好調に推移したほか、オンデマンド転写プリンター「Trans Jet」の消耗品の売り上げが大幅に増加したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
■エコナビスタ <5585> 2,566円 +410 円 (+19.0%) 本日終値
エコナビスタ<5585>が急反騰。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年11月~23年7月)単独決算が売上高9億8700万円、営業利益4億2300万円、純利益2億8600万円となり、前年は四半期決算を開示していないため前年同期との比較はないものの、通期予想の営業利益を上回って着地したことが好感された。主力のSaaS型見守りシステム「ライフリズムナビ」の受注が好調だった。また、受託研究開発事業で「ライフリズムナビ+HOME」の受託開発案件も増加した。なお、23年10月期通期業績予想は、売上高10億6500万円(前期比19.2%増)、営業利益3億8500万円(同27.2%増)、純利益2億6000万円(同31.4%増)の従来見通しを据え置いている。
■ディーブイエックス <3079> 1,028円 +123 円 (+13.6%) 一時ストップ高 本日終値
ディーブイエックス<3079>が急伸。14日の取引終了後、24年3月期の配当予想を期末一括30円から50円(前期30円)へ増額修正した。DOE(株主資本配当率)5.0%以上をメドとする配当方針を新たに採用したことが要因としている。
■アシロ <7378> 900円 +100 円 (+12.5%) 本日終値
アシロ<7378>が急反発。14日の取引終了後に23年10月期第3四半期累計(22年11月~23年7月)の連結決算を発表した。最終利益は前年同期比72.7%減の7700万円と大幅な減益となったが、通期の計画を上回って着地しており、手掛かり視されたようだ。売上収益は同47.2%増の23億3800万円だった。リーガルメディアや派生メディアの高成長が継続した。半面、積極的な投資の推進が利益を圧迫する要因となった。
■TOKYO BASE <3415> 338円 +33 円 (+10.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
TOKYO BASE<3415>が急騰。14日の取引終了後、24年1月期第2四半期累計(2~7月)の連結決算を発表し、営業損益は3億1600万円の黒字(前年同期は1500万円の赤字)となった。直近3カ月の5~7月期でも営業黒字を確保しており、業況の回復基調を好感した投資家の買いが集まったようだ。売上高は前年同期比8.6%増の96億5600万円だった。コロナ禍を経て人流が回復し、インバウンド客数が増加するなかにあって、国内では衣料品店の「A+ TOKYO」や「THE TOKYO」が伸長した。一方、中国市場は経済市況の悪化や品ぞろえの鮮度を欠いたことなどを背景に苦戦したという。
■クロスフォー <7810> 222円 +14 円 (+6.7%) 本日終値
クロスフォー<7810>が大幅高で4日ぶりに反発。14日の取引終了後に発表した24年7月期連結業績予想で、営業利益5000万円(前期2億300万円の赤字)と黒字転換を見込むことが好感された。売上高は34億円(前期比13.1%増)を見込む。国内市場は行動制限の撤廃や雇用者所得の改善などにより消費者マインドが向上しつつあることに加えて、海外事業へ重点的に経営リソースを投入することで売上高の拡大を見込んでいる。
■ニーズウェル <3992> 726円 +45 円 (+6.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
ニーズウェル<3992>が3日ぶりに急反発した。14日の取引終了後、23年9月期の連結業績予想を見直したと発表した。最終利益の見通しは従来の6億7900万円から7億4800万円に引き上げており、好感されたようだ。売上高の見通しは90億5900万円で据え置いた。ITアウトソーシングビジネスの拡大で収益性が向上したことなどを背景に、利益が想定を上回る見込みとなった。同社は今期から連結決算に移行している。
■ビーアンドピー <7804> 1,555円 +79 円 (+5.4%) 本日終値
ビーアンドピー<7804>が4日続伸。14日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を1万5000株(発行済み株数の0.65%)、または2400万円としており、取得期間は9月15日から来年1月31日まで。譲渡制限付株式報酬として、取締役及び執行役員に対して交付する譲渡制限付株式に充当するためとしている。
■Pアンチエイ <4934> 1,208円 +61 円 (+5.3%) 本日終値
プレミアアンチエイジング<4934>が3日ぶりに反発。同社は14日取引終了後、24年7月期通期の連結業績予想を公表。営業損益の見通しを1億円の黒字(前期は6億1100万円の赤字)としていることが評価材料となったようだ。売上高は前期比1.5%減の260億円となる見通し。主力の「デュオ」ブランドについて、クレンジングカテゴリーの売り上げナンバーワンの地位を維持するとともに、新規顧客向けには美容家・インフルエンサー施策の強化や定期顧客向けのさまざまな施策展開、既存顧客向けには継続率向上施策の刷新などを通じて売り上げの反転を目指すとしている。また、4カ年の中期経営計画「2024-2027 +Beyond」もあわせて発表。27年7月期の数値目標として連結売上高400億円を掲げている。
●ストップ高銘柄
ペルセウス <4882> 346円 +80 円 (+30.1%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
MSOL <7033> 3,235円 -700 円 (-17.8%) ストップ安 本日終値
ブラス <2424> 716円 -150 円 (-17.3%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
株探ニュース