LeTech---23年7月期は大幅な増益で業績回復を達成し、1株当たり配当額32円で復配を予定
LeTech<3497>は14日、2023年7月期決算を発表した。売上高が前期比12.2%減の159.89億円、営業利益が13.92億円(前期は32.32億円の損失)、経常利益が8.21億円(同39.57億円の損失)、当期純利益が11.62億円(同46.88億円の損失)となった。また、自己資本比率は19.5%と前期末から大幅な増加となり、財務状況が改善された。
不動産ソリューション事業の売上高は前年同期比13.4%減の147.94億円、セグメント利益は17.21億円(前年同期は24.41億円の損失)となった。主要ブランド「LEGALAND」が販売実績を積み重ねるとともに、新たに展開する新ブランド「LEGALAND+」2棟が全件売却となり、得意とするレジデンス開発が好調に推移している。前年同期はインバウンド向け大型開発物件の売却処分によって売上高が増加したものの売却損による営業損失を計上していたが、当年度は各販売物件が順調に利益を積み重ねており、減収増益となった。
不動産賃貸事業売上高は同2.6%増の11.48億円、セグメント利益は同43.8%増の2.47億円となった。当年度においては、前年度中に長期的な収益との引き合いの状況を考慮して収益不動産を売却したことによる物件数の減少が影響したが、2022年10月に行われた入国上限撤廃や個人旅行の解禁などの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策緩和を皮切りに、同社の保有するホテル・民泊マンションの収支が大きく改善し、増収増益となった。
2024年7月期通期の業績予想については、売上高が前期比33.8%増の214.00億円、営業利益が同7.7%増の15.00億円、経常利益が同21.7%増の10.00億円、当期純利益が同11.4%減の10.30億円を見込んでいる。2023年7月期の業績回復に伴う繰延税金資産の再計上を行ったことによって、当期純利益は減益の見通しであるが、同社が重要指標とする経常利益については大幅な増益計画を目指す。
《SI》