前週末15日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
■GAテクノ <3491> 1,174円 (-181円、-13.4%)
GA technologies <3491> [東証G]が続急落。14日の取引終了後、23年10月期の連結業績予想について、事業利益を16億円から21億5000万円(前期比2.1倍)へ、純利益を4億3000万円から9億4000万円(同2.4倍)へ上方修正したが、材料出尽くし感から売られたようだ。売上高は1455億円(同28.1%増)の従来見通しを据え置いたものの、RENOSYマーケットプレイスでオンライントランザクションの各種手数料改善施策が奏功し、利益が想定を上回る見通しとなったことに加えて、プロパティマネジメントを行うサブスクリプションで管理戸数が約1万7000戸となりスケールメリットが出やすい状況になったことや、複数プランの提供やDXを活用した業務効率化などにより、ストックビジネスの収益が拡大していることが要因。また、RENOSYマーケットプレイスとITANDIにフォーカスした投資など事業の選択と集中の実施やコーポレート機能の集約などのコストコントロールの取り組みも奏功する。なお、第3四半期累計(22年11月-23年7月)決算は、売上高989億7100万円(前年同期比27.4%増)、事業利益16億400万円(同2.3倍)、純利益6億2000万円(同3.9倍)だった。
■パーク24 <4666> 1,985円 (-59円、-2.9%)
パーク24 <4666> [東証P]が続落。14日の取引終了後に発表した22年11月-23年7月期(第3四半期累計)決算は、売上高が前年同期比14.4%増の2415億400万円、営業利益が同2.0倍の243億9000万円だった。これが好感され同社株は朝方高く始まったが、買い一巡後は材料出尽くしの売りに押された。主力の国内の駐車場事業が好調に推移した。エリアの状況に合わせた開発によって収益性を維持した駐車場の拡大を図ったほか、キャッシュレス化など利便性向上に向けた取り組みを進めた。通期の増収増益見通しに変更はない。
■三菱UFJ <8306> 1,291.5円 (-28円、-2.1%)
三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]が5日ぶり反落。米ブルームバーグ通信が15日、9日付の読売新聞が報じたインタビューにおける日銀の植田総裁の発言を巡り、「日銀内では発言内容と市場の解釈とのギャップを指摘する声が出ている」と報じた。事情に詳しい複数の関係者への取材で明らかとなったという。報道を受け、早期のマイナス金利解除観測が後退。金利上昇による利ザヤ改善期待が膨らんでいた銀行株の重荷となったようだ。三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]やみずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]が軟調に推移した。読売新聞は9日、日銀の植田総裁が単独インタビューに応じ、短期金利をマイナス0.1%とするマイナス金利政策の解除のタイミングについて、「経済・物価情勢が上振れした場合、いろいろな手段について選択肢はある」と回答したと報じていた。
※15日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース